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インディ第8戦予選、ダリオ・フランキッティがポール、佐藤琢磨は14番手

2012年06月16日(土)14:42 pm

インディカー・シリーズ第8戦ミルウォーキーの予選が行われ、ダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)がポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、14番手だった。以下、ホンダのリリース。

1903年からレースが開催され続け、“伝統のオーバル”と呼ばれているザ・ミルウォーキー・マイルが今シーズン第8戦目の舞台です。ミシガン湖畔の街、ミルウォーキーのあるウィスコンシン州は酪農も盛んで、畜産品や農産物の展示・販売会場でもあるステイト・フェアグラウンド内に全長1マイルのこぢんまりしたサーキットがあります。

コースは小さくとも、インディカーの走行スピードには目を見張るものがあり、今日の予選ではダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が2周の平均時速で168.737マイルを記録しました。コーナーは4つだけ。バンクはフラットに見える6度しかありません。バンクに頼ったコーナリングは不可能ながらマシンの限界を保ち、壁ギリギリまでを使った豪快なライン取りでインディカー・ドライバーたちはスターティンググリッドを競い合いました。

予選は夕方の4時スタートでしたが、気温は31℃と暑いままで、路面温度も高く、ドライビングは非常に難しいコンディションとなっていましたが、プラクティス2回で最速だったHondaドライバー、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)が43秒8396で、好調のライバルからトップの座を奪いました。ルーキーの初ポールがなるかと思われましたが、僅差で再びトップを奪われてします。

これでもまだポールポジション争いは終わっていませんでした。17番目にコースインしたジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)が43秒4257でライバルを上回り、さらには22番目にアタックしたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が43秒3100で大逆転ポールポジション奪取を達成したのです。フランキッティにとっては、今シーズン初のポールポジション。キャリア27回目のポールとなりました。さらに、彼にとってはミルウォーキーでの2年連続ポール獲得も果たしました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、プラクティス1で9番手、プラクティス2で11番手につけるラップタイムをマークして予選に臨みました。しかし、予選用にトライしたセッティングではグリップが足りず、マシンをスライドさせて14番手となりました。

第7戦テキサス開催中に行われた予定外のエンジン交換、そして、ミルウォーキー入りする前のアイオワでのテスト中に行われた予定外のエンジン交換により、明日のレースでは6人のドライバーたちがスターティンググリッド10個降格のペナルティを受けます。それらは、予選2番手のウィルソン、4番手のウィル・パワー(Team Penske)、7番手のニューガーデン、11番手のスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)、14番手の佐藤、25番手のマイク・コンウェイ(A.J. Foyt Racing)です。

そのため、明日のレースは、予選で速かったドライバーたちの中に後方スタートとなるドライバーが多いこともあり、抜きつ抜かれつの多いスリリングな戦いになることが期待されます。

佐藤琢磨(予選14番手)
「本当に厳しい一日となりました。私はミルウォーキーのコースが好きです。ハードにドライビングしなくてはならないからです。残念ながら、私たちはここに事前テストをしに来られず、今日のプラクティスは時間が十分にありませんでした。自分たちの試したいことをすべてトライできませんでした。もっと時間が必要です。今日の予選でのマシンセッティングは少々未完成で、スピードを追求するあまりに予選用に振り過ぎてしまい、オーバーステアが少し出ていました。予選結果は14番手で、ペナルティがありますから、我々は後方グリッドからスタートしなければなりません。しかし、プラクティス、予選とマシンを進歩させることはできているので、今夜はさらにデータを検討し、マシンのいいところを引き出してレース用セッティングを決定したいと思います。今日走って感じたのは、今のマシンとレギュレーションではオーバーテイクがかなり難しいということです。それでも、明日のレースでは、まずはリードラップにとどまり続けることが最重要課題で、スタート直後からできるだけ早く順位を上げる必要がありそうです。とてもチャレンジのしがいがある戦いになりますが、速いマシンを手にし、いい作戦も助けとなって上位へと進出していきたいと考えています」

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