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トヨタ、3番手と5番手からル・マン24時間へ挑む

2012年06月15日(金)18:36 pm

2日間にわたって行われたWEC(世界耐久選手権)第3戦ル・マン24時間の予選で、トヨタは3番グリッドと5番グリッドを獲得した。以下、トヨタのプレスリリース。

6月14日(木)、ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する、予選2回目、3回目がフランスのサルテ・サーキットで行われた。

ル・マンウィーク初走行となった13日(水)同様、雨に見舞われることもなく、過ごしやすい気候の下で、午後7時から2時間ずつ1時間のインターバルを挟んで、2回のタイムアタックを展開した。

ドライバーの全力アタックに、セッティングの改良と路面コンディションの向上も加わり、前日の予選1回目に比べ、ラップタイムは著しく向上した。

TS030 HYBRIDの2台は共にセッションの間に、ささいな電気系のトラブルを修復する必要があったものの、チームは迅速な対応で復旧し、最終予選セッションはフルに周回を重ねることとなった。

最終予選セッションでは中盤に赤旗中断があったが、間もなくセッションは再開され、予定通りに午前0時にチェッカーフラッグ。セッションの最後には、中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンが予選最後のタイムアタック。果敢な走りで自己ベストタイムを更新した。

記念すべき第80回ル・マン24時間レース決勝のスターティンググリッドは、3回にわたる予選セッションのベストタイムで決定。トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、#8のアンソニー・デビッドソンが3分24秒842(トップと1.055秒差)をマークし、3番手グリッド。#7の中嶋一貴はベストタイム3分25秒488をマークし、5番手グリッドからデビューレースとなるル・マン24時間レースに挑むこととなった。

決勝レースは、16日(土)午後3時(日本時間午後10時)、トヨタ・ハイブリッドの先駆者であり、初代プリウスの開発責任者であったトヨタ自動車の内山田竹志副社長が振り下ろすスタートフラッグにより、24時間の長い戦いがスタートする。

木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)と東富士のモータースポーツ部、双方によるチームを誇りに思う。ここに至るにはチーム全員が懸命な努力を重ねてきており、時にそれは挑戦でもあったが、その努力は確かに報われた。2台がトップ5に入ることができたことは、チームにとって初めてのレースで、わずか3日間しかル・マンのコースを走行していないことを考えれば、素晴らしい結果だ。決勝レースはタフでエキサイティングな挑戦になることが予想されるが、非常に楽しみだ。激しい争いでポールポジションを勝ち取ったアウディチームには祝福を送ると共に、彼らに勝ることがどれだけ困難かを実感させられた。

カー#8:(ステファン・サラザン/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
予選2回目:4番手(3分26秒151)23周
予選3回目:2番手(3分24秒842)28周
グリッド:3番手

アンソニー・デビッドソン:
予選セッションでは、TS030 HYBRIDの性能のほぼすべてを引き出せたと思う。良いラップタイムをマークすることができ、得られた結果には満足している。私はまだTS030 HYBRIDに乗り始めて間もなく、日々速くドライブ出来るようになっている。TS030 HYBRIDはバランスも良く、非常に快適だった。決勝レースでどこまでやれるのかを、本当に楽しみにしており、われわれの車両の信頼性が高いことを望んでいる。われわれがポールポジションに迫るパフォーマンスを示せたことに驚いている人もいると思うが、実際のところ、決勝レースでは予選よりも強さを見せられると思う。ル・マンは非常にタフなレースだが、トラブルに見舞われることなく、すべてがうまく行けば、表彰台には上れるはずだ。

カー#7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
予選2回目:6番手(3分26秒502)21周
予選3回目:4番手(3分25秒488)28周
グリッド:5番手

中嶋一貴:
ニュータイヤでのタイムアタックを任されるという、自分にとって素晴らしい経験をさせてもらった。感触も良く、楽しむことができた。コース上には、行く手を阻む先行車の存在はあったが、セッションの終盤は多くの車両がピットへと向かい、コース上の車両が少なくなることは分かっていた。われわれの戦略は的中し、最後のセクターで1台に引っかかっただけで、それほど大きなタイムロスにはならなかった。われわれにとってはデビューレースである今回、アンソニー・デビッドソンがトップ3に入り、2台そろってトップ5に入れたことは本当に素晴らしい。われわれは決勝でも良いレースが戦えると思うし、ノートラブルでフィニッシュできることを望んでいる。ここに至るまでのさまざまな困難を克服してきたチームには本当に感謝したい。予選セッションの間には若干のトラブルもあったが、コースに戻り、アウディと全力で戦えるようにしてくれた。この結果はチームの大きな努力の賜物(たまもの)だ。

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