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今季中の優勝もあり得るとザウバー代表

2012年06月15日(金)19:25 pm

先週末に開催されたカナダGP決勝でセルジオ・ペレスがザウバーF1チームにとって今季2度目となる表彰台を獲得。ザウバーのチーム代表であるペーター・ザウバーが、この素晴らしいレースやワクワクする展開となっている今シーズンについて、そして今後のレースにおける目標などについて語った。

Q:日曜日のレースでは、どのタイミングで表彰台が手に届くだろうと思えましたか?

ザウバー代表:レースが終盤に差し掛かるまでは分からなかったね。セルジオは15番手からのスタートだった。だから普通は表彰台に上れるなんてことは考えないし、ポイント圏内にさえ入れればそれだけで満足だったはずだ。

ザウバー代表:だが、レース終盤に向けて前を行くドライバーたちがタイヤに問題を抱え始め、何かとても特別なことが起こりそうだということがはっきりしてきたんだ。ほかのドライバーたちとは違って、セルジオはそうしたタイヤの影響を受けなかったから、最後まで全力で攻め続けることができた。彼はものすごいレースをやってのけたよ。

Q:このような結果となったのは驚きでしたか?

ザウバー代表:イエスでもあり、ノーでもあるね。もちろん、セルジオが雨も降らず、セーフティカーも全く入ることがなかった完全に正常なレースで15番手という位置から3位にまで順位を上げることができたのは驚きだった。だが、基本的にわれわれは、過去何レースかの結果が示すものより、ザウバーC31(今季型車両)がはるかに優れたクルマだと分かっていた。

ザウバー代表:バルセロナ(スペインGP)やモナコではわれわれの能力にふさわしいだけのパフォーマンスが発揮できていなかったんだ。そのどちらのレースでもわれわれには上位を争えるだけの能力があったのだが、いろんなことがうまくかみあわなかった。

Q:今後のレースに対してはどのような期待を持っていますか?

ザウバー代表:もし、われわれがチームとして最大限の可能性を引き出すことができれば、ほかの言い方に換えるならば、金曜日の朝から土曜日の夕方にかけてすべてをうまくやりさえすれば、ものすごいことができるだろう。7レースを終えてみて、C31がほとんどすべての、どんなタイプのサーキットでも速く走ることができるのは明らかだからね。

Q:優勝することさえ可能だと考えていますか?

ザウバー代表:シーズンが始まる前は誰もそんな質問を私にするとは想像もしていなかったよ。だが、7レースを終えた時点で7人の異なる勝者が誕生した今となっては、いろんなことが起こりうると思っている。マレーシアGPではもう少しで勝てるところだった。これからも表彰台に上るチャンスがあると考えるのは現実的な展望だと思う。もちろん、それにはわれわれのドライバーたちがいい位置からレースをスタートできることが条件だがね。

Q:7レースで7人のドライバーが優勝したことを必ずしもすべての人たちが喜んでいるわけではありません。そのことに面食らっている人たちもいます。あなたはどのように受け止めていますか?

ザウバー代表:私が知る限りにおいては、金曜日には日曜に誰が優勝するのか分かるという状況からの変化に慣れることができなかったパドックでもほんの一握りの人たちだけが歓迎していない。ファンはまったく違った観点から見ていると思うね。

Q:クルマの改良がさらに進めば、ザウバーF1チームは規模の大きなチームに追いついてゆくことができますか?

ザウバー代表:もちろん、4大チーム(レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスAMG)はわれわれのような中団グループに位置するプライベートチームとは比べ物にならないくらい財政的には豊かだ。だが、だからといってそれでわれわれが意気消沈することはまったくないよ。

ザウバー代表:われわれの強みは効率性にあるんだ。バルセロナ(スペインGP)で初めて使った改良パッケージはわれわれにどういうことができるか示してくれた。とても大切なことは、C31のさらなる開発を進めてゆく上で、大きな能性を秘めた素晴らしい基礎となっていることだよ。

Q:今シーズンの残りのレースに向けての目標を聞かせてください。

ザウバー代表:シーズンが開幕した当時、われわれはこう言っていたものだよ。コンスタントにポイントを獲得し、チーム別ランキングの順位を改善したいとね。基本的にそれは変わらないよ。だが、当然ながら、今ではあと何回かは表彰台に上りたいと強く思っている。実際のところ、われわれは20レースのうちの7レースが終わった段階で合計58ポイントを獲得している。昨シーズンの総獲得ポイントをすでに14ポイントも上回っているんだ。ここまでのところはとてもうまくいっているよ。

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