キミ・ライコネンのロータスのシートは安泰ではないかもしれない、と1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが語った。
ビルヌーブは、伝説的F1ドライバーで亡き父ジル・ビルヌーブの名を冠したサーキットで行われたカナダGPに姿を見せたが、そこでロータスの2012年型車E20を「すごい」と語った。さらに、ハンドルを握るのがトップドライバーだったら、今ごろロータスはチャンピオンシップで首位に立っていたかもしれない、と述べた。
だが、ロータスのドライバーのライコネンは、2007年のF1チャンピオンであり、今年から2年ぶりにF1に復帰したが、ブランクを感じさせない走りで広く評価されている。それでもビルヌーブは、ライコネンを「トップドライバー」とは考えていないようだ。
確かに、ライコネンは2012年のここまで7戦で2回表彰台に上がっており、ドライバーズランキングでも5位につけているが、予選では、チームメートである若手のロメ・グロジャンに対して、ここ4戦で負け続けている。
「純粋に走りでグロジャンに後れを取っていることが多いので、彼(ライコネン)が解雇されることもあり得ると思った」というビルヌーブのコメントが、フランス『Auto Hebdo(オト・エブド)』誌の最新号で伝えられている。