レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、ジル・ビルヌーブ・サーキットで行われたカナダGP決勝をポールポジションからスタートし、4位になった。
セバスチャン・ベッテル
「今日はキツいレースだった。トップのルイス(ハミルトン/マクラーレン、優勝)から遠く離されての3番手につけたところで、彼は再びピットインを決断した。これに反してフェルナンド(アロンソ/フェラーリ、5位)と僕はそのまま続行の道を選んだんだ。タイヤの感触もまあまあ良かったし、順位を取り戻せるものと期待していたけど、結果的に2ストップ(2回ピットインすること)が正しい作戦だったね」
「残り数周のところでもう一度ピットに入ることにした。このコースはそれほどタイムロスが大きくないんだ。15秒ほどかな。入って正解だったよ。その前まで僕はフェルナンドに3~4秒の差をつけられていたけど、最後は彼の6秒前でゴールできたからね。あと8周でゴールという段階で失うものも大きかったかもしれないけど、よく思い切ったよ」
「すべてが終わった段階でレースの全容を知るのはたやすい。それでも僕らは今日、多くのことを学んだ。最後の最後まで、ほんとうにどう転ぶか分からないものだね。予選まではすべて思い通りに運んだ。予選は最高だったよ。決勝で多少、勢いをそがれてしまったけど、そこそこの競争力は維持できた」
「今日また、新たな勝者が生まれたね。今日のルイスは勝利にふさわしい。それは間違いないけど、僕らだってさらに学習をしてきている。バレンシア(ヨーロッパGP/24日決勝)は、より進化してみせるよ」