F1カナダGP(10日決勝)の入場者数が、妨害予告の影響を受けるだろうとプロモーターのフランソワ・デュモンティエが明かした。
カナダGPの開催地であるケベック州では、州政府の学費値上げに抗議する学生デモが続いており、学生たちとその活動を支持するインターネットのサイバーテロリスト『Anonymous(アノニマス)』は、カナダGPの妨害を計画しているという。
これについてデュモンティエは、「彼らはグランプリを妨害したいと言った」と話し、「すでに妨害している」と『Montreal Gazette(モントリオール・ガゼット)』に明かした。
デュモンティエによれば、この妨害予告が世界的なニュースになったのと同時に、チケットの販売数が減り始めたという。
「この前、完売しなかったのがいつなのか思い出せない。そのくらい長い間なかったことだ」とデュモンティエは話した。
運営者はすでに、恒例だったサーキットの「一般開放日」の中止を発表している。カナダGPでは、毎年レースウィークの木曜日に、F1のピットレーンを含め、コースを観客に無料で開放されていた。
デュモンティエは、一般開放日を中止する決断について正当性を主張した。
「週末全体を台無しにしたくなかった」
「誰か悪意のある者が、ドライバーや公開中のガレージの前に立っていたら、と想像してほしい」
「チームも、中止の決断に理解を示してくれたが、楽しいイベントだったから残念だとも言っていた。私だって好きで中止にしたわけじゃない」