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インディ第7戦テキサス、アレックス・タグリアーニがポール。佐藤琢磨は10番手

2012年06月09日(土)13:51 pm

インディカー第7戦テキサスで、ブライアン・ハータ・オートスポーツのアレックス・タグリアーニが2年連続のポールポジションを獲得。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、10番手からのスタートとなった。以下、ホンダのプレスリリース。

2012年のIZODインディカー・シリーズも中盤戦を迎えていますが、第7戦テキサスからの3レースはオーバルコースでの戦いが続きます。そのオーバル3連戦の口火を切るのは、テキサス・モーター・スピードウェイ。全長1.5マイルで、バンクの傾斜が最大24度と急峻(きゅうしゅん)な超ハイスピード・オーバルです。

インディカーは今シーズンから新型シャシーのDW12を導入し、空力パッケージが一新されました。同時に、1.5マイル・オーバルに関する空力ルールも新しくなり、マシン同士が長時間接近したままで走行することは難しくされました。昨年までのような、多くの集団を作って走行する、いわゆるパック・レーシングではなく、ドライバーたちが高度なテクニックを生かし、マシンをギリギリのところでコントロールしながらバトルを行う、スキル重視のレースの実現を目指し、ルール変更がなされたのです。

予選でのマシンに非常に繊細なセッティングが求められる点は今まで通りで変わりませんが、そのマシンを限界までコントロールする2周連続のアタックは、高度の緊張感をみなぎらせた迫力あるものとなりました。

そして、見事なマシンセッティング、ドライビングテクニック、集中力を結実させてポールポジションを獲得したのは、エントリー25台のうちで20番目にコースインしたアレックス・タグリアーニ(Bryan Herta Autosport)でした。快晴のもとで、気温30℃を超すテキサスならではの暑さとなった予選、トップにいたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)を0.0102秒というきん差で下し、テキサスでの2年連続ポールポジション獲得を果たしたのです。タグリアーニにとっては今季初、キャリア8回目のポール。そして、Bryan Herta Autosportにとっては、チームとして初のポール獲得となりました。彼らは開幕から3戦でエンジンの供給が受けられなくなり、第4戦は欠場し、第5戦インディ500からHondaエンジンユーザーとなっています。

予選2番手はフランキッティ、3番手はグレアム・レイホール(Chip Ganassi Racing)、4番手はスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)と、Hondaドライバーたちがトップ4グリッドを独占しました。Hondaにとっては、デトロイトに続いての2戦連続、今季3回目のポールポジション獲得となりました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、予選前のプラクティスでは14番手タイムでしたが、予選に向けたマシンセッティングをよくすることで、10番手に食い込むことに成功しました。佐藤選手もチームのクルーたちも、ここからさらにマシンをファインチューニングし、決勝レースではトップグループで戦う意気込みです。

アレックス・タグリアーニ(ポールポジション)
「テキサスのポールポジションをまたしても獲得できるなんて、とてもすばらしいことです。ブラジルでのレースに出場できなかったあと、私は言いました。『インディ500が僕らのシーズンの始まりになる』と。そして、その通りになっています。しかも、Hondaエンジンとともにです。Hondaファミリーの一員になれたことを誇りに感じています。今日、こうしてポールポジションを獲得できたことを、私はチームのため、そしてHondaのためにうれしく思っています。2周目に問題を抱えるドライバーがいる中、私たちのマシンはとても安定していました。トップからスタートできるのは、とてもいいことです。このままレースでも優勝争いの一員となりたいと考えています」

佐藤琢磨(10番手)
「いろいろなことが起こった1日でしたね。テキサスではインディ500とは異なるエアロパッケージが採用されているのですが、それはわれわれにとって初めて使用するものなのです。しかし、プラクティスは予選の前に1時間しかなく、やるべきことがたくさんありました。マシンの仕上がりは決してよくはなかったのですが、プラクティスで得られたデータが有効で、それが予選に生かされました。状況を考えれば、私たちの予選結果は喜んでいいものだと思います。トップ10でスタートできるのはいいことです。次のプラクティスで決勝用セッティングの向上を目指してレースに挑みます」

ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター
「アレックス・タグリアーニがすばらしいドライビングを見せてくれました。Bryan Herta Autosportが初めてのポールポジションを獲得。情熱を持って仕事にあたってきた彼らだからこそ、その努力に見合う結果を得られたのだと思います。おめでとう、と言いたいですね。Chip Ganassi Racingも見事なパフォーマンスです。トップ4に3人のドライバーが入りました。新しいマシン、新しいエアロパッケージのため、明日のレースがどのようなものになるのかを予測するのは難しいですね。タイヤの使い方など、さまざまな要素が絡んでくるレースになる可能性があります。どのような戦い方をするのかはチームの考え方次第ですから、非常に楽しみです」

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