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フェリペ・マッサ「モナコでの流れが続くことを期待している」

2012年06月07日(木)19:04 pm

フェラーリのフェリペ・マッサが、モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで開催されるカナダGP(6月10日決勝)に向けて意気込みを語った。

Q:モナコGPに先駆けて、今シーズンに向けての新たなスタートとなるようなレースにしたいと語っていましたが、そのとおりになりましたか?

マッサ:そう思っているよ。モナコは僕にとっていい週末になった。フリー走行1回目の開始早々から競争力があったからね。週末を通して、フリー走行や予選、そして決勝でも一貫性を示すことができて、クルマはとても運転しやすかった。

マッサ:モナコGPでのクルマは本当に好きだし、僕のスタイルに合う形で、正しい方向性で機能していた。次のカナダGPからシーズンの最後に至るまで、この前向きな流れが今後も続くことを期待しているよ。

Q:モナコでのあなたは非常に力強く見えました。シーズン序盤に比べるとチームメートのフェルナンド・アロンソへ非常に接近したタイムを刻むこともできていました。どうして突然このような変化が起こったのでしょうか?

マッサ:ひとつにはモナコで求められるセットアップが、ほかのサーキットとはかなり違っていることだね。市街地コースの特殊性はあるにしろ、少なくともモナコで採用した方向性はほかのサーキットでも生かすことができるはずだよ。通常の状況とは違っていたかもしれないけれど、F2012(フェラーリの2012年型車)を僕が扱いやすくするには最善の方法だったんじゃないかな。

マッサ:モナコのように横方向に強い力(横G)がかかるサーキットはほかにあまりないのは確かだけど、横方向の力への対応という部分が僕たちのクルマの弱点でもあったんだ。どのように対応すべきかシミュレーターでも試してきたけれど、それによって明確な答えを得ることは難しいものなんだ。だから実際にサーキットでも実験を続けているよ。

Q:今年はここまで、なかなか結果を出すことができなかったことで大きなプレッシャーがかかっていたと思います。そのプレッシャーはチーム内部からではなく、外部からかけられていたものだったと思いますが、モナコで一定の結果を出したことにより、その緊張を少しだけ取り去ることができましたか?

マッサ:間違いなく、今ではずっと自信がついたよ。強くなったとも感じている。モナコはいいレースだったかもしれないけれど、それほど満足しているわけではないんだ。なぜならフリー走行1回目からずっと調子がよくて、表彰台だって狙えると思っていたからね。そのチャンスはあったんだ。十分なスピードはあったしね。予選でもっといい位置につけられていたら、決勝でのチャンスももっと広がっていただろうね。

マッサ:シーズン開幕のころと比べればとてもよかったよ。でもそれで満足することはできないし、もっといい結果が得られるよう、さらに頑張りたいと思っている。

Q:今週末モントリオールで開催されるカナダGPですが、舞台となるジル・ビルヌーブ・サーキットはまた一味違うサーキットですね。

マッサ:シケインがたくさんあるから、縁石をうまく利用できるクルマが必要になるし、いくつかの観点からはモナコと似ているよ。モントリオールで最大の特徴は、長いストレートでのスピードが必要になることだね。それに、シケインから立ち上がるときの加速力も必要だ。そして適正な妥協点を見いださなくてはならない。なぜなら、高速のストレート部分での抵抗が増してしまうから、クルマにそれほどダウンフォースをつけるわけにはいかないからね。

マッサ:モナコでは最初のフリー走行のときでさえ、タイヤがそれほど大きな性能低下を起こさなかった。それにはちょっと驚いたけれど、今週末(カナダGP)も同じソフトとスーパーソフトの組み合わせだから、レースでの戦略を立てる上で、金曜日のフリー走行のときにタイヤのパフォーマンスについて理解をすることがとても大切になるよ。

Q:先月、フィオラノで行われたジル・ビルヌーブの没後30周年記念イベントで、ジルの息子であり、元F1ドライバーのジャック・ビルヌーブが、かつて父親がフェラーリ在籍当時に運転していたクルマを使ってデモ走行を行いました。あなたもアロンソとともにその式典に参加していましたね。

マッサ:カナダへ行くのはとても好きだけれど、特に今年はジル・ビルヌーブの没後30周年ということもあって、モントリオールにとってはとても大切な週末になるだろうね。フェラーリはカナダでいつも大きな応援を受けるんだ。それはジル(ビルヌーブ)によるところもあるだろうし、そのことはフェラーリにとっても、ファンのためにいい仕事をしなくてはという一層のやる気につながるよ。カナダの人たちはF1を愛していて、モントリオールは僕たちをものすごく歓迎してくれる。だからいい結果を出して彼らに恩返しをしたいと思っているよ。

マッサ:もちろん、今後もF2012を継続的に改良し続ける。たとえわずかでもパフォーマンスの向上ができれば、予選や決勝でさらに上位を狙えるようになるからね。今週末もいくつかの改良パーツを持ち込むよ。だから金曜日(8日)はとても忙しくなる。レースへの準備とともに新しいパーツの評価もしなくてはいけないからね。

マッサ:クルマがモナコのときよりもさらによくなって、チームのためにまたポイントを持ち帰ることができることを期待しているよ。

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