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レッドブル、カナダでの初優勝を目指す

2012年06月06日(水)9:57 am

レッドブルは、今週末のカナダGP(10日決勝)で、ある記録の達成を目指す。2012年のF1カレンダーにある20レースのうち、レッドブルが優勝したことのないのは、今年復活するアメリカGP、同じく北米で開催されるカナダGPだけだ。

昨年のカナダGPで、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、ほぼ優勝を手にしていながらジェンソン・バトン(マクラーレン)のプレッシャーを受けて最終周でスピンし、勝利を譲ってしまった。

「ずっと首位に立っていたんだ。最後のラップの一部以外はね」とレース後にベッテルは残念そうに振り返っている。

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、モントリオールの『La Presse(プレス)』紙にこう話した。「モントリオールに来るのは大好きだよ。街が活気づくしね」

「雰囲気がいつも素晴らしい。シーズン中で最も刺激的なサーキットというわけではないが、レースはいつも刺激的だった」

「レッドブルが勝ったことのない唯一のレースだ。昨年は非常に惜しいところまでいったんだが」

2011年のカナダGPは、激しい雨のためにレースが2時間以上も中断し、スタートから4時間を超える長いレースとなった。レッドブルは、その間終始トップを守っていただけに、最終周で優勝を逃したことは非常に苦い思い出となった。

「戻ってきたここで、流れを修正できたら素晴らしいね」とホーナーは微笑んだ。

それどころか、もしカナダGPでレッドブルが優勝したら、現チャンピオンチーム復活の決め手となるだろう。レッドブルは、モナコGPで優勝し、2012年シーズンで唯一2勝したチームになった。

「モントリオールでは、パワーが不可欠だ。モナコとは正反対だ。競争力があるかどうかは誰にも分からないが、われわれは戦闘モードだよ」とホーナーは意気込みを語る。

「われわれはまだ若い」とホーナーはチームを表現したが、自身も38歳でチーム代表の中で最年少だ。

「F1で8年目、これが8代目のマシンだ。われわれは今もハングリーだよ。もっとやってやろうという情熱がある」

「スタッフは勝利を堪能したが、それで満足してはいない。レッドブルは、これ以上ないほどやる気にあふれている」とホーナーは語った。

モナコGPでは、レッドブルのリアタイヤ手前のフロアに開いた穴について、直接のライバルチームであるフェラーリ、マクラーレン、メルセデスAMGと見られるチームから、F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に不満が述べられていた。それを受け、FIAはカナダGPに先だって、この穴はルール違反であるとの判断を発表している。

この問題についてホーナーは、「楽にはならない」と認めた。「あらゆることを念入りにチェックした上でやっているんだ。われわれが中団のチームだったらしないだろうというくらいにね」と締めくくった。

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