5月初めの大統領選挙においてニコラ・サルコジが敗戦を喫するまで、ベルギーGPとの交互開催による復活計画が進行していたフランスGP。政権交代により、その計画が危ぶまれる状況にあったが、復活の可能性が完全に消えたわけではないようだ。
新大統領フランソワ・オランドは、自身が大統領になった際にはF1復活計画を「見直す」ことを選挙中から言明。またスポーツ大臣バレリー・フルネーロンも「十分な時間をとって、慎重に検討するに値する」とオランドの意見に同調していた。
そして実際、計画に慎重な姿勢で臨むという約束をフルネーロンはきっちりと守っているようだ。しかし、フランスGP復活計画が頓挫したわけではない。
フランス紙『L’Equipe(レキップ)』によると、今週の初めにも、フルネーロンはフランスのモータースポーツ連盟会長ニコラ・デショーと会談する予定とのことだ。
そしてこの会談には、フランスGPの開催地に予定されていたポール・リカール・サーキットがあるヴァール県の代表と、サーキットの所有者であるエクレストンの家族信託の代表も出席すると見られている。
なお2008年までフランスGP開催地であったマニ-クールも無関係ではない。サーキットの代表とニエーヴル県の代表が、8日(金)にフルネーロンとそれぞれ個別に会談する予定だ。
F1の最高責任者バーニー・エクレストンは、モナコにおいて次のように認めていた。「選挙の結果を受けて、(フランスGP復活の計画が)少し後退したかもしれない」
「(この問題がどうなるかは)待つしかない。時が解決してくれるだろう」