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インディ第6戦、路面の舗装がはがれるレースでスコット・ディクソンが今季初優勝。佐藤琢磨はクラッシュ

2012年06月04日(月)14:00 pm

インディカシリーズ第6戦の決勝が3日(日)、デトロイトで行われた。路面の舗装がはがれるというアクシデントに水を差されたレースを制したのはチップガナッシのスコット・ディクソン。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨はクラッシュでレースを終えた。以下、ホンダのプレスリリースより。

モーターシティと呼ばれるデトロイトでインディカー・レースが開催されるのは3年ぶりのことです。ダウンタウンのすぐ北のベル・アイルで行われるレースは、ストリートコースとは思えないハイスピードで争われるスリリングなもので、90年代から高い人気を誇ってきました。そのレースの復活を歓迎したファンがグランドスタンドを埋め尽くし、決勝レースのスタートは切られました。金曜日の走行開始時には、大会期間中の3日間とも悪天候が続く恐れもありましたが、レースは青空の下で戦われることとなりました。

全長2.07マイルのコースを90周するレースは、2ストップと3ストップ、ふたつの作戦が考えられ、出場チームがどのような作戦を採用するかにも注目が集まっていました。今シーズン初のポールポジションからスタートしたスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、2位以下を大きく突き放して独走、トップを明け渡すことなく32周を終えて1回目のピットストップに入りました。そして、レースをリードするスピードを見せつけながら、2ストップでゴールまで走り切る好燃費も実現しました。

39周目、コースからはがれたアスファルトの破片が原因でアクシデントが発生、安全確保のためにレースは赤旗でいったん中断されました。約2時間後にコースが修復され、90周のレースは60周へ短縮されて再開となりました。

ピットストップ後もトップを守ったディクソンは、長い中断のあとのリスタートでも危なげのない走りでトップを守り抜き、今季初勝利を飾りました。2位でゴールしたのは、赤旗中断時に6位だったダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)でした。2度のリスタートで見事なオーバーテイクを見せ、インディ500に続いてChip Ganassi Racingの1-2フィニッシュが成し遂げられたのです。そして、3位は予選4番手だったシモン・パジェノー(Schmidt/Hamilton Motorsports)。Hondaはインディ500からの2連勝を今シーズン初の1-2-3フィニッシュ、表彰台独占で達成しました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、レース序盤のバトルでオーバーテイクを重ね、彼らしいアグレッシブな戦いぶりでスタート時より4つも上のポジション、7位を走行していました。ところが、39周目のターン12出口のコンクリート・ウォールにヒットし、レースを終えました。コーナー・イン側の縁石に左前輪が乗り上げてバランスを崩した結果でした。残念だったのは、赤旗が出される直前のアクシデントであった点でした。

スコット・ディクソン
「本当にハッピーです。チームの2レース連続の1-2フィニッシュは、がんばってくれているクルーたちのためにもうれしいことです。予期しなかった長い中断のあとも、レースを見続けてくれたファンがたくさんいてくれたのにも感激しました。ゴールを前にした戦いでは、特にターン6付近がガラスのように滑りやすくなっていました。インディカーとデトロイトのスタッフが、コースを修復し、レースを再開してくれたことに感謝します。リスタートからの15周は、とてもエキサイティングで、ファンも楽しんでくれたことと思います」

佐藤琢磨
「スタートは本当に難しく、周りを取り囲まれましたが、何とか順位を上げてターン1、2を通過できました。そこからはリズムに乗ってポジションキープの戦いを続けていましたが、作戦を変更し、早めのピットストップに入りました。しかし、マシンのバランスは自分の好みではありませんでした。デトロイトはマシンを合わせるのが本当に難しいコースです。ターン12でとても高い縁石に乗り上げ、ステアリングホイールに大きなキックバックを受けました。マシンはグリップを失い、それでレースを終えることとなってしまいました。自分の考えていたのとは違った結末となってしましました。次の週末、テキサスでは力強く戦えることと期待しています」

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