ルイス・ハミルトン、マクラーレン離脱を決意か
ルイス・ハミルトン（マクラーレン）が、すでにマクラーレン離脱の意思を固めたと報じられた。
若くしてその才能をマクラーレンに見出だされたハミルトンは、同チームの育成プログラム下でドライバーとしてのキャリアを築いてきた。2007年にF1デビューし新人とは思えない速さを見せると、翌2008年にはデビュー2年目でチャンピオンに輝いた。ハミルトンの離脱の意思を、フランスの『TF1』局でコメンテーターを務めるジャン・ルイス・モンセが、『Auto Plus（オト・プリュス）』のコラムで明かしている。
ハミルトンとマクラーレンの現契約は2012年末に切れるが、両者による契約更新交渉はやや難航しているとの報道があった。マクラーレンはハミルトンに、年間3,000万ドル（約23億4,000万円）の5年契約を提示したと言われている。
モンセのコラムには、「信頼の置ける情報源によると」、ハミルトンはチームを離脱する意志をすでに固めている、とつづられている。
ハミルトンとマクラーレンの母国イギリスの各紙は、5月27日（日）のモナコGP決勝後のハミルトンの様子として、「チームはミスを減らして速さを取り戻すための努力を全くしていない」と怒りを見せていたと伝えている。
モンセのスクープはハミルトンの離脱だけにとどまらず、マクラーレンがポール・ディ・レスタ（フォース・インディア）と密に接触を持っていることも明かしている。ディ・レスタは2012年シーズン第6戦終了時で21ポイントを獲得し、ドライバーズランキングで11位につけている。また、ディ・レスタのマネジャーを務めているのは、ハミルトンの父親であるアンソニー・ハミルトンだ。
ハミルトンをめぐる最近のうわさについて、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは『Sky Sports（スカイ・スポーツ）』に「ハミルトンはマクラーレンの環境に満足している」と話しながらも、こう続けた。
「しかし、ハミルトンはどこか他へ行って新しい空気を吸ってみたいと考えているのだろうか？ 今はいろいろな可能性を検討しているところなのだろう」
