パストール・マルドナード(ウィリアムズ)は、モナコGPへの出場を認められない可能性もあった。
マルドナードは予選前のフリー走行でセルジオ・ペレス(ザウバー)と接触。その後、クラッシュして赤旗中断の原因を作っていた。このペレスとの接触の原因はマルドナードにあるとして、競技委員はマルドナードへ10グリッド降格のペナルティーを言い渡した。
だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、マルドナードが決勝に出場できない可能性もあったと伝えた。
競技委員は、マルドナードが故意にペレスの方へ進路を変えたために接触が発生したと判断。しかし、当のマルドナードは、故意によるものではなく、滑りやすいコースでの単なるドライビングミスだと主張している。
ウィリアムズの株主であると同時に非常勤役員も務めるトト・ヴォルフは、モナコGPで競技委員を務めた元F1王者ナイジェル・マンセルに対し、このペナルティーは厳しすぎると抗議した。それに対してマンセルは「レースに出られるだけでもありがたく思え」とやり返したと報じられている。
「あと一歩で、彼はモナコGPから締め出されるところだったんだぞ」と元ウィリアムズのドライバーでもあるマンセルはヴォルフに対して畳み掛けたようだ。