モナコGPでは、優勝候補に挙げられながらも期待された成績を残せなかったロータス勢だが、同チームには大きな注目が集まっている。
ロータス勢はフリー走行で速さを見せていたものの、ロメ・グロジャンは1周目のクラッシュでリタイア、チームメートのキミ・ライコネンは9位に終わった。
しかし、元F1ドライバーであるクリスチャン・ダナーは、次のように語ってロータスがタイトル争いに加わると予想した。「最終的に、タイトル争いは3チームの間で行われると思う。レッドブル、フェラーリ、そしてロータスだ」
その一方で、現役時代にマクラーレンで2度F1チャンピオンになったミカ・ハッキネンは、自身と同じくフィンランド出身であるライコネンの活躍を予想している。
「彼は、いったんF1から退いたときよりもいいドライバーになっていると思う」とハッキネンはモナコで『MTV3』局にコメントを寄せている。
結局のところ、2012年を制するのは、扱いの難しいピレリタイヤの「宝くじ」に当たったドライバーなのかもしれない。だが、ダナーはそういった意見に賛成はしていないようだ。
「タイヤが過大評価されているということに関しての議論は知っている」と語るダナーはこう続けた。
「ピレリはまさにプロフェッショナルによる競技の場を提供しているし、みんな平等な立場だ。だから“宝くじ”って考えは間違っていると思うね」
「競争力のバランスが驚くほどとれているシーズンなんだ」
「フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、F1を2連覇した経験のあるこの2人が(ドライバーズ選手権で)トップにいるのは偶然なんかじゃない」とダナーはモナコGP決勝前に語っていた。