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F1第6戦モナコGPレースレポート

2012年05月27日(日)23:14 pm

2012年F1第6戦モナコGPが5月27日(日)、モンテカルロ市街地サーキット(1周/3.340km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた全78周の決勝でマーク・ウェバー(レッドブル)が優勝した。

決勝スタート時の天候は晴れ、気温33℃、路面温度は37℃。ポールからスタートしたウェバーがトップで1コーナーへ入る中、後方ではいいスタートを決めた6番グリッドのミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)とスタートに失敗した4番グリッドが接触。これにより、1コーナーで多重クラッシュが発生し、小林可夢偉(ザウバー)も巻き込まれた。このクラッシュによりセーフティカーが導入されている。

レースは4周目から再開されたが、可夢偉はピットへ戻って21番手まで後退した。レース再開時のトップはウェバー、2番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、3番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)となり、ここまではグリッド通りの順位。5番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が4番手。グロジャンと接触していたシューマッハは、8番手で走行を続けている。

7周目、可夢偉がピットへ戻り、そのままリタイアになった。可夢偉は1周目の1コーナーでスピンしたグロジャンをよけきれず、クルマが宙に浮いてしまっていた。トップのウェバーは後続を引き離せず、ほぼ全車が1秒前後の差で1列に並んでいる状態で周回を重ねている。その後、徐々にロズベルグがウェバーから遅れ始め、12周目終了時には両者の差が1.6秒に。ロズベルグと3番手ハミルトンの差は1.4秒。ハミルトンと4番手アロンソの差は2.6秒になった。

17周目、ペースの落ちていたアロンソがファステストラップを更新。この時点でトップのウェバーとロズベルグの差は2.2秒。ロズベルグと3番手ハミルトンは1.9秒差。ハミルトンと4番手アロンソは2.9秒差になっている。次の周にもアロンソはファステストラップを更新し、トップ3のドライバーよりも約1秒速いタイムで走った。20周目にもアロンソはファステストラップを更新。ハミルトンまで1.1秒に迫った。しかし、コース上で抜きにくいモナコということもあり、その後はこう着状態に。

27周目終了時、ロズベルグがピットへ入り、ソフト側のタイヤからハード側のタイヤへ交換。ロズベルグはキミ・ライコネン(ロータス)の前、6番手でコースへ復帰した。次の周にはトップのウェバー、2番手ハミルトンもピットへ。ともにソフト側からハード側のタイヤへ交換した。アロンソは次の周にピットへ入り、ハミルトンの前でコースへ復帰。

32周目の時点で、トップはハード側のタイヤを装着して9番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。ベッテルはまだピットへ入っていない。2番手はウェバー、3番手ロズベルグ、4番手アロンソ、5番手ハミルトンというトップ5になった。その後、ベッテルは2番手ウェバーよりも速いペースで走っている。

39周目、マクラーレンの無線によると予想されていた小雨が降り始めた。ここで8番手のジェンソン・バトン(マクラーレン)が1回目のタイヤ交換を行ったが、ハード側からソフト側のドライタイヤへ交換。45周目が終了した段階でも、雨は強くなっておらず、全車がドライタイヤで走行している。

46周目、トップのベッテルがようやく1回目のピットストップ。ハード側からソフト側のタイヤへ交換し、ハミルトンの前、4番手でコースへ復帰した。また、ロータスの無線によると、雨が降ることはなくなったという。その後、ベッテルは3番手アロンソの1秒以内に接近したが、抜くことはできず背後につけたままプレッシャーをかけ続けた。

雨が降ることもなくレースはこう着状態となったが、シューマッハが無線でチームに対しトラブルが発生していると報告。一気にペースが落ち、62周目のホームストレートでジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)に抜かれ、シューマッハは8番手に後退。その後もシューマッハは抵抗することなく順位を落としていき、ピットへ戻ってリタイアした。

65周目、コースの一部で雨が降り始めているのか、グランドスタンドで傘が開き始めた。また、ウェバーのペースが落ち、6番手マッサまでが数珠つなぎの状態に。70周目、ベルニュが路面の水量が少ない時向けの雨用タイヤ、インターミディエイトに交換してギャンブルに出た。

その後、雨が強くなることはなく、トップ6は接戦のまま最終周へ。結局、ウェバーが最後までトップの座を守りきって今季初優勝を達成。6戦目にして6人目の勝者が誕生した。2位から10位までの結果は次のとおり。

2位ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)3位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、5位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、6位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、7位ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、8位ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、9位キミ・ライコネン(ロータス)、10位ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)までがポイントを獲得した。

【結果】F1第6戦モナコGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第6戦モナコGP決勝の結果
F1第6戦モナコGP終了後ランキング

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