マクラーレンが所属ドライバーのルイス・ハミルトンに対して2013年以降の魅力的な契約をオファー中と各紙が報じている。
実に8つの日刊紙が伝えたもので、いずれの記事も、今季以降ハミルトンがチーム残留を望むなら賃金カットもやむを得ずとした、それまでの報道とは矛盾する内容だ。
例えば『Guardian(ガーディアン)』は、5年で1億5,000万ドル(約119億4,400万円)を提示としている。これに数々のボーナスが加われば、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を抜いてF1最高給取りのドライバーとなる勘定だ。
「正式な契約交渉はこれからだが、マクラーレンが動き出すことは間違いないだろう」と記事は伝えている。
一方で『Telegraph(テレグラフ)』は、ハミルトンの新契約では「ベースとなる金額が下がる」ものの、個人スポンサーの獲得についてドライバー側に「より多くの権限」を与える方向と伝えた。
「サイモン・フラー(ハミルトンのマネジャー)が7月ないし8月にロンドン入りする予定で、そのころには契約交渉が本格化の見通し」と、『Telegraph(テレグラフ)』は報じている。
また、F1解説者のマーティン・ブランドルはこうコメントした。
「マクラーレンは、より大きな個人セールスの自由をハミルトンに与えるだろうか? 率直に言って、このところ失敗続きのピットストップよりも、そのことが交渉の中心になるのではと見ている」
さらに『Daily Mail(デイリー・メール)』は次のように加えている。
「マクラーレンは早く交渉を始めたい姿勢だが、ハミルトン側は時間稼ぎをしている。メルセデスAMG、レッドブル、さらにはフェラーリに来季シートのチャンスがあるとすれば、それも当然の話だ」
『Mirror(ミラー)』は、「最終年に契約総額(1億5,000万ドル)のほぼ3分の1を支払う内容の5年契約でハミルトンに言い寄るつもり」とマクラーレンの作戦を紹介している。
『Times(タイムズ)』のケビン・イーソン記者は、以上のような情報はモナコGP開幕前日に「信頼できる筋」から寄せられたとしている。