マクラーレンの秘蔵っ子と呼ばれ、チームのちょう愛を受けてきたルイス・ハミルトン(マクラーレン)の契約更新が滞っている理由は、ひとえに金銭的なものなのかもしれない。
これまで、マクラーレンは2008年にチャンピオンとなったハミルトンの残留を希望しており、27歳になるハミルトンもチーム離脱の意思はなく2013年の契約について近々検討を始めると話していた。
しかし、『Blick(ブリック)』紙によると、マクラーレンはハミルトンの契約金額を約1,000万ユーロ(約10億円)に“半減”させようとしているという。
一方『The Swiss(スイス)』紙は、ハミルトンはこれまでの交渉に満足していないながらも、悲惨だった2011年に比べてハミルトンの気分が10倍は明るくなっていると伝えている。
2011年のモナコGPで、ハミルトンいわく“クソくだらない”ライバルたちに激怒したハミルトンは、スチュワード(レース審査員)が下した裁定に対して、「僕が黒人だから」厳しい裁定が下るのだと半ば本気で発言して物議をかもした。
今季、見事に復調したハミルトンだが、5戦を終えていまだ勝利に恵まれていない。速さがありながらも勝てない理由はチーム側のミスにあるともいわれている。
報道によると、チーム代表のマーティン・ウィットマーシュは、ハミルトンはモナコGPで勝つに「ふさわしい」と話しながら、度重なるチームのミスにより、ハミルトンがチーム離脱を考えるのではないかと懸念しているという。