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ウィリアムズのガレージ火災、静電気が原因か

2012年05月24日(木)20:10 pm

前戦スペインGP決勝後にウィリアムズのガレージで火災が発生したが、その原因は静電気だった可能性が浮上した。

ウィリアムズのガレージで発生した火災については、ウィリアムズとF1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって調査が行われたものの、まだその原因を特定するには至っていない。

しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、静電気がその原因ではないかとの見解があると報じている。その時点では(火元となったと考えられるガソリンの入った)容器が床に置かれていなかったことも悪影響した可能性があるという。

ウィリアムズはモナコGPに間に合わせるために大慌てで準備を行うしかなかったが、23日(水)時点で確認できた火災の影響としては、メカニックの1人がやけどの治療のために今回は顔を見せていないということだけだった。

ウィリアムズの共同オーナーであるトト・ヴォルフは、「彼ももうすぐ元気になるよ」と話しているが、そのメカニックは火災が発生した際、ガソリンをある容器から別の容器にポンプで移し替えようとしていたと考えられている。

ヴォルフは、火災の原因として静電気説があることを認め、次のように語った。

「これは非常に稀(まれ)なケースだ。天候の影響があるかもしれない。あの日のバルセロナはかなり気圧が低かったからね」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、ウィリアムズは今回の火災によって主要なコンピューター設備を失ったものの、重要なデータ類の消失は免れたという。また、150台あった無線機のうち、無傷で残ったのは40台ほどだったとしている。

さらに、ヴォルフは、ブルーノ・セナのクルマも、ピットエリアの後ろに備えられていた間仕切りによって守られていたために、使える状態で残ったと次のように続けた。

「(その間仕切り壁は)耐火性なんだ。そのために火が後ろ(のエリア)から襲ってこなかった。壁は熱で溶けていたが、燃えてはいなかったよ」

ちなみに、ウィリアムズでは保険によって今回の被害が補償されるため、財政的には何の損害も負わずに済むとのことだ。

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