F1の最高責任者バーニー・エクレストンが、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーを国会議員にすることを条件に、献金を申し出たことがあるとイギリスの与党議員が主張している。
保守党下院議員で元党首のデビッド・デービスが、2005年の総選挙前にエクレストンから献金の打診を受けたことがあると話したことを『Daily Mail(デイリー・メール)』紙が伝えた。
報道によるとエクレストンは、モズレーに当選確実の選挙区を割り当てることと交換に献金を申し出たという。それをデービス議員に伝えたのは元ロータス・カーズ会長のアラン・カーティス卿だったようだ。
「彼(カーティス)は、モズレー氏が保守党議員の議席を確約されることをエクレストン氏が望んでおり、われわれがその通り実行したら、エクレストン氏から多額の献金を期待していいと言った」
「私は彼に、『われわれはそういったことはやっていない』と伝えた。その後、彼から連絡はなかった」とデービス議員は話している。
これに対しモズレーは「それはいい考えだが、私の知る限り事実とは何のつながりもない」と述べた。
一方、カーティスはデービス議員と会談したことは認めたものの、「だが、彼(エクレストン)が党を(金銭的に)支持するなどということを私が言うはずがない」とコメントしている。
エクレストンも会談は認めたものの、献金については「そんなことがあるとは想像もできない」と否定し、次のように加えた。
「デービス氏が本当のことを言っているとは限らないじゃないか」