昨年途中までロータス・ルノーGP(現ロータス)からF1に参戦していたニック・ハイドフェルドが、まだ自分のF1キャリアが終わったとは考えていないと語っている。
現在35歳のハイドフェルドは、2000年にプロスト・グランプリからF1デビューを飾り、以後ザウバーやウィリアムズなどに所属。優勝経験こそないものの、キャリアを通じて13回の表彰台経験を有している。
昨年は当初シートが確定できていなかったが、ロータス・ルノーGPのロバート・クビサが開幕前にラリーの事故で大けがを負ったことから、急きょクビサの代役として参戦することになった。しかし、成績不振を理由に第11戦のハンガリーGP限りでシートを失っていた。
今年、ハイドフェルドがWEC(世界耐久選手権)への参戦を発表したことにより、ハイドフェルド自身もすでにF1でのキャリアは終わったと考えているという印象が広がっていた。
しかし、ハイドフェルド本人は21日(月)、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように話している。
「そんなふうに思うだろうけど、でもそういうことじゃないんだ」
「もちろん、(F1で)自分の居場所を探すのは簡単じゃない。じゃなければ、とっくにそこにいるよ。今はスポーツカーレースをとても楽しんでいるけれど、これから先どうなるかはまだ様子を見ないとならないね」