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MotoGP第4戦決勝、雨のレースをロレンソが制す

2012年05月21日(月)10:29 am

日曜のルマンサーキットは、朝から細かな雨が降り続ける一日になった。全28周回で争われた決勝レースは、J・ロレンソが1周目でトップに立つと、最後まで後続を引き離し続けて開幕戦に続く今季2勝目を達成した。

4番グリッドからスタートしたロレンソは、オープニングラップでトップを奪ってからは一度も前を譲ることなく、最後は2番手に10秒の差を築いてチェッカーを受けた。観客をおおいに沸き立たせた激しい2位争いは、V・ロッシ(ドゥカティ)がレース終盤にC・ストーナー(レプソル・ホンダ)に肉迫して最後はオーバーテイク。一年ぶりにルマンの表彰台に立った。CRT勢の最上位は、11位に入ったJ・エリソン(ポール・バード・モータースポート)。

今日のコンディションは終日雨模様でレース時刻になっても気温路面温度ともに低く、全選手がリア用にソフトコンパウンドのウェットタイヤを装着した。フロント用タイヤも、一名を除いて全員が、ウォームアップ性能と初期グリップの良好なソフトコンパウンドを選択した。決勝レース中には雨があがってコース上の水量も減少したが、ソフトコンパウンドのウェットタイヤは性能が低下することなく、大半の選手がレース後半に自己ベストタイムを更新した。

今日のレースで優勝して25ポイントを獲得したロレンソは、チャンピオンシップポイントを90として首位に返り咲き、ストーナーは8点差の82ポイントでランキング2位。4位でレースを終えたD・ペドロサ(レプソル・ホンダ)は、65ポイントでランキング3位につけている。

山田宏-株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー
「今日のレースは手に汗握る展開になりました。難しいコンディションのなか、圧倒的な走りで優勝を飾ったホルヘとヤマハの皆様にお祝いを申し上げます。決勝時の路面は温度が低くて濡れており、グリップレベルも周回ごとやコーナーごとに異なっていたので、選手たちにとっては非常に難しいコンディションだったと思います。このような状況下でもラップタイムは高水準で安定し、終盤周回に向けてどんどんタイムが良くなっていったので、ウェットタイヤのパフォーマンスは全周回を通じて非常に良かったといえるでしょう」

「今日の素晴らしい決勝内容もさることながら、今回のレースウィークではケーシーが今シーズン限りの引退を発表するという衝撃的なニュースがありました。ケーシーとは今までずっと良好な関係を築き上げ、2007年にはブリヂストンに初めてのチャンピオン獲得をもたらしてもくれました。この場を借りて、MotoGPとブリヂストンに対する多大な貢献に感謝をするとともに、残り14戦のさらなる活躍と第二の人生の成功を期待しています」

東雅雄-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発チーフエンジニア
「今日は終日ウェットで冷えたコンディションでした。各チームにとって、午前のウォームアップ走行はレース用のいいセットアップを探る貴重な時間になったと思います。レースでは、ほぼ全選手がフロント・リアともにソフトコンパウンドのウェットタイヤを選択していました。水量の状況が大きく変化するなかで、このタイヤの組み合わせはとてもよく作動していました。今回の第4戦では、レースウィークを通じて2012年用タイヤはすべて良好に性能を発揮し、選手たちに対してどのような気象状況にも対応できる効率的なタイヤ供給を行えたといえるでしょう」

ホルヘ・ロレンソ-ヤマハ・ファクトリー・レーシング-優勝
「今日は、特に序盤が難しいコンディションで、非常に厳しいレースだった。全周回を通じてウェットコンディションへの対応が課題で、ケーシーが後ろに迫ってきてからは集中力を維持するのが大変だった。だから、今日は勝ててとてもうれしいし、チームとファンが全力で僕を支えてくれたことには本当に感謝している」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、 リア(左右非対称)-ソフト、ミディアム
[ウェット]
レイン-ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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