キミ・ライコネン「モナコほど特別なレースはない」
ロータスのキミ・ライコネンが、モンテカルロ市街地コースで開催されるモナコGP（27日決勝）に向けて意気込みを語った。
Q：バーレーンGPに引き続きバルセロナ（スペインGP開催地）では2戦連続の表彰台獲得となりました。これについてどのように思っていますか？
ライコネン：正直言ってちょっとガッカリしている。レースでもう少し力を発揮できると思っていたんだ。特にレース序盤にね。最後のスティントはとても良かったけれど、手遅れだったよ。レースで僕たちに十分な速さがなかったから優勝を争うことができなかった。でも最後に僕たちにはいいペースがあるってことを証明できたね。
Q：終盤では速さを見せつけていました。フェルナンド（アロンソ／フェラーリ）を捉えるために、ほかになす術はありましたか？
ライコネン：僕たちの戦略はレース終盤で速さを発揮できるものだったし、実際にそうだった。そんなときはもう少しレースが長かったらって思うものだよ。でも、もしレースが長くなっていたら他のチームも異なる戦略を選択するだろうね。
ライコネン：力の限り激しく攻めて、20秒くらいあった差を詰めることができたのは良かった。けれど、あと数周あったら優勝争いをすることができただろうから、少し残念な気持ちも混ざっているよ。まぁ、それがレースだし、少なくともいくらかポイントを稼ぐことができた。僕たちは正しい方向に向かっている。
Q：すでに2位と3位を獲得しました。勝利は目前だと思いますか？
ライコネン：すでに2回表彰台に登れたのはいいことだよ。残念ながら表彰台の頂点にいつもたどり着けるとは限らないんだ。毎レース優勝争いをできるって訳じゃないから、チャンスがあったら掴み取らなくちゃいけない。今やっていることを継続していれば、間違いなく物事は正しく運んでいくだろうし、きっと勝利を手にすることができるはずさ。今のところ順調に前進しているし、クルマはどこでも競争力があるね。
Q：モナコGPに向けてどのような展望を持っていますか。
ライコネン：モナコは少し変わっていて、どんな展開になるのかを口にするのは難しいね。これまでのところ、チームはいい仕事をしているけれど、僕たちにはまだ取り組むべき作業や、進化させるべきことがある。現時点では順風満帆だし、そのことはうれしく思っている。まだ勝利を収めていないから100％満足とはいかないけれど、それはごく普通のことだし、チームには満足しているよ。
Q：あなたにとってモナコGPとは？
ライコネン：どのレースも大切だから、レースを異なるカテゴリーに分類したりするのは意味がない。でも、モナコほど特別なレースはないね。モナコで上手くいった時は最高の気分さ。モンテカルロの市街地でのレースは、他とは本当に異なっているんだ。挑戦のしがいがあって毎年楽しみにしているよ。問題のない週末にするのはものすごく大変で、ほとんど不可能に近いね。
Q：あなたは2005年のモナコGPで勝ちました。どのような気分でしたか？
ライコネン：モナコで勝つと本当に最高の気分にひたれるから、もう一度その感覚を味わえるよう準備を進めている。2005年のあの勝利は一番記憶に焼き付いているよ。だから、再び勝つことができたら素晴らしいだろうね。
Q：モナコではどんな挑戦が待ち構えているのですか？
ライコネン：すごく狭くて曲がりくねったコースだよ。いつもよりも神経を研ぎすませて、常に集中しなければならない。モナコで速く走ることができたら、とても気分がいいんだ。過去を振り返ってみると、モナコでのオーバーテイク（追い抜き）はほぼ不可能だ。だからレースを心から楽しむには先頭に立っている必要があるね。
Q：雰囲気はどうですか？
ライコネン：モナコはいつだって特別さ。訪れるのに興味をそそられる場所だ。たくさんのファンがいて、数えきれないほどのパーティーでにぎわっているって聞いたよ。他のどの場所とも全然違う雰囲気なんだ。
Q：モナコの週末はどのような方法で臨みますか？
ライコネン：僕たちは予選に集中している。とても狭くて追い抜きが不可能に近いから、レースをするのが大変な場所だ。2009年はルーベンス（バリチェロ）の後ろにつっかえていた。KERS（運動エネルギー回生システム）があったんだけど、本当に追い抜くことができなかった。
ライコネン：タイヤがどのように働くかを観察して、何かいい戦略を練られるか探る必要がある。でも、一番肝心なのは予選を上手くやることだ。モナコの特徴をシミュレートすることができないから、クルマがどれくらいモナコでいいかを予想するのは難しい。今年これまでに訪れたサーキットとは全くの別物だからね。E20（ロータスの2012年仕様車）はどのサーキットでも速いから、モナコでもそうであることを願っているよ。
