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MotoGP第4戦予選、ダニ・ペドロサがポールポジション獲得

2012年05月20日(日)11:39 am

第4戦フランスGPの舞台は同国ロワール地方のルマンサーキット。毎年、何らかの形で不安定な天候に悩まされることの多い場所だ。今年も事前の気象予報では、ウィークを通じて降雨が予測されていた。金曜は終日ドライコンディションを保ったものの、土曜は予報どおりに天候が下降し、気温も金曜よりさらに低下した。

午前のフリープラクティス3回目はドライコンディションを維持したが、昼休みに降った雨の影響で、午後の予選はウェットコンディションでスタートした。予選開始時にはすでに路面は乾き始めており、予選後半はドライコンディションになっていた。

この難しい状況下でポールポジションを獲得したのは、D・ペドロサ(レプソル・ホンダ)。チームメイトのC・ストーナーは0.303秒差の2番グリッド。明日の決勝では、ペドロサはこのポールポジションからルマン初勝利を目指す。フロントロー3番グリッドには、A・ドヴィツィオーゾ(モンスター・ヤマハ Tech3)が入った。

今日の予選では、フロントローの3台はそれぞれ異なるフロントタイヤで自己ベストタイムを記録した。ペドロサは硬め選択肢のミディアムコンパウンドを装着してポールタイムをたたき出したが、ストーナーは柔らかめ選択肢のソフトコンパウンドだった。一方、ドヴィツィオーゾは新構造のミディアムコンパウンドを使用。予選タイムで1分33秒台に入ったのは、この3台のみだった。CRT勢の最上位は、今回がホームグランプリのR・ド・プニエ(パワーエレクトロニクス・アスパル)。地元ファンの期待を背負い、4列目12番グリッドからスタートする。

予選開始時の路面は、上記のとおり湿った路面コンディションだったために、選手たちはグリップレベルの状況を確認するために前後ともソフトコンパウンドのウェットタイヤを装着して走行を開始した。予選中盤からレーシングラインが乾き始めたため、選手たちはスリックタイヤへと交換。タイムが飛躍的に向上し、順位もめまぐるしく入れ替わった。
 予選終盤になると路面はほとんど乾いていたが、路面温度は20℃に達するかどうかという冷えきったコンディションであったために、今年よりも温かい状況下で行われた昨年の予選タイムには届かなかった。

明日の決勝レースは現地時刻午後14時(日本時間21時)にスタートし、全28周回で争われる。

東雅雄-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発チーフエンジニア
「今日の予選は、初期の湿った路面状態から時間の経過とともに少しずつ乾いてゆくという変化に富むコンディションでした。選手たちは、刻々と変化するグリップレベルに対応するため、ウェットタイヤとスリックタイヤの双方で様々なコンパウンドを試していました」

「昨日の午前と午後のフリープラクティスはドライコンディションでしたが、今日の予選で路面が乾いてきた時間帯には、多くの選手がその際と同様にリアにはソフトコンパウンドのタイヤとフロント用にミディアムコンパウンドのスリックタイヤ、という組み合わせで走行していました。コース前半のハードブレーキングでは、フロントタイヤには硬め選択肢のコンパウンドが安定性を発揮するからです。明日の決勝レースもドライコンディションになるならば、この組み合わせが好まれるのではないかと思います。また、その際のフロントタイヤは、多くの選手が新構造のミディアムコンパウンドを選ぶのではないでしょうか。明日は雨の可能性も高く、フラッグトゥフラッグのレースになることも想定されますが、どのような天候になったとしてもトップ5のバトルはいつものように激しく、エキサイティングな戦いが繰り広げられることでしょう」

今回の供給タイヤ:
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、 リア(左右非対称)-ソフト、ミディアム
[ウェット]
レイン-ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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