フェラーリのフェリペ・マッサが2012年シーズンの終わるずっと前にシートを失うこともあり得る、というのがビタリー・ペトロフ(ケーターハム)の考えだ。
ペトロフ自身、昨シーズンでルノー(現ロータス)のシートを失ってケーターハムに移籍した。マッサは、パフォーマンス不足から解雇の日も近いと報道されているが、ペトロフはこれと同じ考えではない。例えば次戦のモナコGP(27日決勝)のあとにマッサが解雇されるといったことはないとペトロフは見ている。
「マッサを今すぐ解雇することはないと思う。少なくとも8月まではない」というペトロフの言葉を、ロシア国営『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』が伝えた。
8月は、約1か月間レースがない、いわば「夏休み」だが、それまでに6戦あり、シーズンの折り返し地点にあたる。
ペトロフは、マッサが現実に解雇の危機にあると見る一方で、フェラーリがマッサに対するプレッシャーを強めているという見方には賛成していない。
「フェラーリはそこまで強く彼を批判してはいないと思う」とペトロフは話している。「あとチャンスは1回だけだとか、そんなふうには言っていないんだから」