F1の2012年で6人目の勝者は、黒と金のクルマに乗っているのかもしれない。そう話すのは、フィンランド出身の元F1ドライバーで現在はコメンテーターとなっているミカ・サロだ。
サロは、『MTV』局に「第6戦目で優勝して、(2012年シーズン)6人目の勝者になるのはキミ(ライコネン/ロータス)だと思う」と語っている。
今季は予想外の結果と予測不能な展開が続いているが、先週末のスペインGPのパドックでは、ロータスの2012年仕様車E20がもっとも強いとの見方が優勢だった。
「何に驚いたって、キミが勝たなかったことに驚いたよ」と、ライコネンではなくウィリアムズのパストール・マルドナードがスペインGPに勝利したことについて、サロはこう話している。
さらに、ライコネンのチームメートであるロメ・グロジャンもロータスの強さに一役買っている。スペインGPでグロジャンはライコネンに続く4位でゴールしていた。
グロジャンは『RMC Sport(RMCスポーツ)』に、次のように話している。「3位と4位になってちょっとがっかり、だなんてすごいよね。それはつまり、僕たちが勝てるチームだってことだよ」
しかし、ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、今季F1の混戦には悪い部分もあると考えている。
「HRTかマルシャがモナコでポールポジションを獲るかもしれないね」と、ベッテルは、気乗りしない様子を見せながらも半ば本気で話していた。
ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバー(レッドブル)もまた、ピレリの「運だめし」はこのスポーツ(F1)にとって良くないことだと主張する。
「これだけ何人もの勝者が生まれる現状に、ファンが飽きることはないのかな」
「たくさんの勝者がいるのはいいことだけれど、ライバルもいてほしいよ」