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小林可夢偉「いい結果を残す大きなチャンスがある」

2012年05月17日(木)23:44 pm

前戦スペインGPで自己最高タイの5位入賞を果たした小林可夢偉(ザウバー)が、インタビューに答えた。

Q:またチームに10ポイントをもたらすことができましたね。レースを振り返って、どのように思っていますか?

可夢偉:最も重要だったのは僕たちの新しい空力パッケージがうまく機能するかどうかを確認することでしたが、間違いなく進歩していました。予選では油圧系に問題が発生してしまったため、9番手からのスタートを余儀なくされてしまいました。レースでのパフォーマンスはよかったので、5位よりもさらに上を狙えていたかもしれません。

可夢偉:レース中は前のクルマにつかえてしまっていたため、タイヤの扱いはさらに難しいものとなりました。予選で最速タイムを出していたルイス・ハミルトン(マクラーレン)はグリッド最後尾からスタートせざるをえなくなりましたが、彼でさえやはり何台ものクルマを追い抜いて順位を上げることは簡単なことではありませんでしたからね。

可夢偉:全体的にはとても満足していますし、ファクトリーでチームのみんなが素晴らしい仕事をしてクルマの開発を進めてくれたことを誇りに思っています。もちろん、サーキットでのクルーたちの仕事に対してもそうです。

Q:ザウバーC31(2012年型車)の新しい空力パッケージはあなたが期待していたものをもたらしてくれましたか?

小林可夢偉:ええ、僕たちが改善したいと思っていた部分がよくなったと思います。今ではコーナーを抜ける際のバランスがよくなりました。安定性についてはあまり変わっていませんが、安定性というものはサーキットのコンディション次第でかなり変わりますからね。

Q:スペインでは2つの素晴らしい追い抜きを見せてくれました。再びクルマに自信を取り戻せたのではないですか?

可夢偉:そう思います。バルセロナで追い抜きをするときには間違いなくクルマに自信を感じていました。それに新しいパーツによってレースでさらにうまくタイヤを使えるようになったと感じています。以前の僕たちはそこが少し弱いところでした。

Q:モナコ(次戦/27日決勝)の狭い市街地コースではクルマがどのようなパフォーマンスを示せると思いますか?

可夢偉:(スペインGPが行われた)カタルーニャ・サーキットとは全く違ったものになるのは間違いありません。モナコではクルマがバンプ(路面のデコボコ)で跳ねますし、限界ギリギリの走りをしているとアンダーステア(クルマが曲がりにくい状態)とオーバーステア(リアが滑りやすい状態)のどちらの状態にもなりますので、全くミスが許されないコースです。

可夢偉:僕たちのクルマは低速コーナーが改善されていますから、モナコでは去年よりも今年のクルマのほうがいいと思います。2011年には5位になっていますので、今年はそれよりも上位でゴールすることが目標です。でも、モナコでは仮に最高のクルマを与えられたとしても、結局のところ、最後のコンマ1秒を詰めるためにはかなりの部分がドライバーの腕にかかってくるんです。

Q:土曜日(19日)にはチェルシーFCとバイエルン・ミュンヘンで戦われるチャンピオンズ・リーグの決勝戦へ行くことになっていますね。これまでに、こんな大きな試合を見にサッカースタジアムへ行ったことはありますか?

可夢偉:いえ、そういうレベルの試合はこれまで見たことがありません。これまでにはイタリアの下部リーグの試合を何度か見に行ったことがあるくらいですね。普段、ほかのスポーツを観戦することはそれほどないんです。自分自身のトレーニングに集中していたほうがいいですからね。でも、チェルシーFCのサポーターになると決めてからは、彼らがスタジアムでプレーするところを見るのがとても楽しみです。最高レベルのプロスポーツですし、土曜日にミュンヘンに行くのでワクワクしています。

Q:今後のレースに向けての目標は何ですか?

可夢偉:これまでの5レースで5人の優勝者が出ています。ですから、今年はほとんどどんなことでも可能だと言えるかもしれません。僕たちにはいいクルマがありますし、いい結果を残す大きなチャンスがあると信じています。最終的な結果は、さまざまな要因次第で決まってくるものです。でも、成功するためには、週末を通じて、どんな小さなことでも完ぺきに行うことが必要です。それが僕の目指していることです。

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