スペインGPでF1初優勝を達成したパストール・マルドナード(ウィリアムズ)は、モナコGPでも優勝を目指すようだ。
スペインGPの前まで、マルドナードは資金を持ち込むことでシートを得た「ペイドライバー」だと軽んじられていた。事実、マルドナードは昨シーズンにわずか1ポイントしか獲得できておらず、スペインGP前のマルドナード優勝の掛け率は500対1だった。
しかし、スペインGPでポールポジションを獲得し、優勝まで果たしてみせたことにより、今やマルドナードは今年のF1タイトル争いの候補者とまで言われている。
昨年2年連続でチャンピオンチームとなったレッドブルのモータースポーツアドバイザーであり、ドライバー育成責任者でもあるヘルムート・マルコは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように述べた。
「もしウィリアムズの加速力が本当に優れているなら、マルドナードがモンテカルロ(モナコGPの舞台となる市街地コース)でも悠々勝ててしまうだろう」
スペインGPで優勝を飾ったマルドナードは、スペインからまっすぐ故郷ベネズエラの首都であるカラカスに向かった。地元のメディアから来週末のモナコGPで連続優勝を果たすチャンスがあるかという質問攻めにあったマルドナードは、次のように答えている。
「(モナコGPは)僕たちが再び強さを示すことができる大きなチャンスになると思うよ」