今年は2回に分けて行われる見込みのF1若手ドライバーテスト。そのうちシーズン終盤にアブダビで予定されているテストに、マクラーレンが参加することを決めた。アブダビを走るのは、レッドブルとトロ・ロッソに加えてマクラーレンが3チーム目だ。
シーズン終盤の多忙なスケジュールを避けるのに加えてコストを削減しようと、多くのチームが7月にイギリスGPの舞台シルバーストンで若手テストを実施しようとしている。
その中でレッドブルとトロ・ロッソが、元からあった11月のアブダビを選択。シーズン中盤の7月に若手テストを実施するのは時期が早すぎるというわけだ。マクラーレンのスポーティングディレクターであるサム・マイケルは、さらに別の理由を挙げている。
「今のところわれわれは、アブダビのテストに参加する計画だ」
「その大きな理由は、エンジンだよ。シーズン終盤であれば、実戦で使った多少なりともマイレージ(エンジンの寿命)を残すエンジンを、ほとんど無料でわんさか使える」
「7月は、まだシーズン途中だ。実戦用のエンジンは使えないから、若手向けテストのためにわざわざ別のものを用意しなければならないじゃないか」
現在のF1は、ドライバー1人あたり8基のエンジンでシーズンの全戦を戦う規則。トラブルなどの理由で9基目以降を使用する場合、ペナルティーの対象となる。