フェリペ・マッサ(フェラーリ)が放出される寸前とのうわさが大きくなっている。
フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは13日(日)に、不調のマッサが「モナコから逆襲を始める」ことを期待している、と発言してうわさに油を注いだ。
「コンストラクターズ(チーム部門)のタイトルを取るには、彼のポイントが絶対に必要だ」とも述べている。
もしフェラーリがマッサを解雇した場合には、エイドリアン・スーティルが何らかの形で復帰するのでは、とのうわさはドメニカリが発言する前からすでにささやかれていた。
元フォース・インディアのスーティルが、マッサと交代しフェラーリのドライバーになるのか、または他チームから現役ドライバーがフェラーリに移籍した場合の穴埋め役を引き受けるということが考えられる。しかし、誰かの穴埋めになる方が現実味のあるシナリオだ。
ロータスの共同オーナーであるエリック・ルクス傷害事件の後、F1でのキャリアを立て直したいスーティルはマネジャーのマンフレッド・ジマーマンを連れ立ってスペインGPのパドックに現れ、以前所属したフォース・インディアに長い時間滞在した。
大きなうわさは、アンソニー・ハミルトンがマネジャーを務めるポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)がフェラーリに移籍し、空いたフォース・インディアのシートにスーティルが座るという話だ。
しかし、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)のマネジャー、ティモ・ガンズがフェラーリのモーターホームで目撃されたとのうわさもある。
スーティル自身は「ここにいることが大事なんだ。何か起こることを期待しているよ」とカタルーニャ・サーキットでドイツのテレビ局『RTL』に語っている。
「まだシーズンは始まったばかりだから、少し待たなきゃいけないと思うけど、コックピットに戻れる日は割と近いかもしれない」と続けた。
また、スーティルはスペインGPの期間中、古巣のフォース・インディアで「ほとんどの時間」を費やしたことも認めている。