スペインGPで大幅に改良されたフェラーリの2012年型車F2012が、現F1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の目を引いた。
ここまで苦戦を強いられてきたF2012の改良について、フェラーリのナンバー1ドライバーであるフェルナンド・アロンソとチーム関係者は、控えめに扱うようにしていた。
「あれはうまい芝居だった」とブラジル紙『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』の記者、リビオ・オリッキオは控えめなフェラーリの反応について書いている。
「実際のところ、フェラーリは新車を投入したようなものだ。ほとんどすべてが変わっている」
ベッテルも同じところに目を付けており、ドイツ紙『Bild(ビルト)』へ「僕に言わせれば、フェラーリは危険だね」と語っていた。
フェラーリは、前後のウイング、アンダーボディー、サイドポッド、エンジンカバー、排気口、ブレーキダクトを新しくしており、「100万ユーロ(約1億円)をかけた全面的な再構築だ」と『Bild(ビルト)』は伝えている。
レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコも「彼ら(フェラーリ)は本当に速くなった」と語っていた。
そして迎えたスペインGP決勝、アロンソは最後までパストール・マルドナード(ウィリアムズ)と優勝を争い、2位に入っている。