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スペイン、スパ、カナダ、そしてロシア、F1開催契約を巡るうわさ

2012年05月15日(火)9:50 am

F1の最高権威者であるバーニー・エクレストンは12日(土)、ヨーロッパGP開催地バレンシアは来年のF1カレンダーから外れると述べた。

そして、2013年以降に同じスペイン国内のF1開催地であるバルセロナと、1年おきに交互でレースを開催するための交渉が始まることをエクレストンは認めている。

スペインGPの舞台であるバルセロナで2013年もF1が開催され、2014年はバレンシアがバルセロナに代わってF1カレンダーに復活することになるだろうとエクレストンは『Reuters(ロイター通信)』に語った。

その一方で、雲行きが怪しくなってきているのは、これまで2013年のF1カレンダー復帰に向けて活発な働きかけが行われていたフランスGPだ。先のフランス大統領選で、F1開催支援に賛同していないフランソワ・オランド氏が次期大統領に決まったためだ。

最近になるまで、エクレストンは自身が所有しているポール・リカールと、ベルギーのスパ・フランコルシャンでの交互開催に向けて準備が整っていると発言していた。

しかし、現時点での交渉の進捗(しんちょく)具合に関してエクレストンは、「まったく分からない。彼ら(フランス側)が何をやっているのか見当も付かない」と認めている。

「何にせよ彼らが行っていた準備はおかしなものだった。だから私は知らなかったんだ」

エクレストンは人気のあるカナダGPとの新たな契約にも働きかけており、カナダGPの開催地ジル・ビルヌーブ・サーキットのプロモーターであるフランソワ・デュモンティエに対し、施設を改修するよう求めていた。

「2つの考えがある」とデュモンティエは『La Presse(プレス)』紙に語った。

「バーニーは法外な開催費を要求するか、開催費を適正な価格にし、その見返りとして設備投資を求めるかだ」

デュモンティエはモントリオールでのカナダGP開催契約がさらにもう10年、つまり2024年まで延長することを交渉中だと明かした。

その一方でエクレストンは12日(土)、カナダはF1開催地の中でも最も人気が高いことから、必ず合意に達することができるだろうと語った。

「私はバーニーに“なぜ、あなたがニューヨークやオースティンに行きたがるのかが分からない。モントリオールがベストだ”と言ったんだ。彼もそのことは承知していた」とデュモンティエは話し、こう続けた。

「彼はモントリオールに34年間やって来ている。そしてF1はこれまでに22年アメリカでレースをしたが、開催地は8回も変わっている」

「すると彼は“その通りだ”と言っていたよ」

さらに『Times(タイムズ)』のケビン・イーソン記者が12日(土)に報じた別の情報によると、2014年から開催が予定されていたソチでのロシアGP計画は「破たんした」とのことだ。

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