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ピレリ「下位グリッドのドライバーも優勝を狙える」

2012年05月13日(日)19:56 pm

F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、下位グリッドのドライバーにもスペインGP優勝のチャンスがあると考えている。以下、ピレリジャパンのプレスリリース(ルイス・ハミルトン/マクラーレンのペナルティー確定前に発行されたもの)。

2012年5月12日、バルセロナ
マクラーレンのルイス・ハミルトンは、スペイングランプリ公式予選において、P Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して今シーズン3度目のポールポジションを獲得しました。スペイングランプリでは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤとP Zeroシルバー・ハードタイヤが選択されています。

ハミルトンは、1分21秒707を記録し、スペインでは自身初のポール獲得で、マクラーレンにとっては通算150回目のポールポジションとなりました。予選では、各チームによるさまざまな戦略が見られました。

パストール・マルドナードは、P Zeroイエローで2位を獲得しました。自己ベストのグリッドであると同時に、ウィリアムズにとって2010年のブラジルグランプリ以来の最高位グリッドとなりました。

予選は、2週間前のバーレーンでの予選時よりやや高い路面温度40℃でスタートしました。このため、カタロニア・サーキットで最も長く高速なターン3のようなコーナーで、タイヤへの負荷が増大しました。

多くのチームが決勝での3ストップ戦略を検討し、通常通り、硬い方のコンパウンド(ハードタイヤ)と軟らかい方のコンパウンド(ソフトタイヤ)を3セットずつ予選と決勝で使用できるため、タイヤマネジメントは、予選の開始時点から重要なポイントとなりました。

マルドナードは、Q1中盤でソフトタイヤに切り替えてトップに立ち、フリー走行から示していた速さを強調しました。レッドブルの2台は、Q1の終盤、ソフトタイヤで1回のアタックを行いました。

Q2では、全ドライバーがソフトタイヤを使用しました。大半のドライバーは、Q3用に新品のソフトタイヤを温存するため、中古のソフトタイヤを使用しました。しかし、トップ10に残ったザウバーの小林可夢偉のマシンにトラブルが発生したため、Q3は9人による争いとなりました。

Q3では、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが最初にトラックに現れ、ソフトタイヤで1周走行しましたがタイム計測を行いませんでした。メルセデスのミハエル・シューマッハは、ハードタイヤで走行しましたが、彼もまたタイム計測を行いませんでした。ベッテルとシューマッハ、そして小林は、決勝のスタート時に装着するタイヤを選択することができます。
ベッテルは、午前中の最終フリー走行において、P Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して1分23秒168の最速タイムを記録していました。ザウバーの2人も、セッションを通じて上位に名を連ねていました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント

「チームにもよりますが、ハードタイヤとソフトタイヤのラップあたりのギャップが約0.8秒のため、戦略が今日の予選の重要なポイントとなりました。歴史的には、バルセロナは、フロントローから優勝者が生まれる可能性が高いレースです。しかし、今年は、下位グリッドのドライバーにも優勝を狙えるチャンスがあります」

「Q2では、予想外のノックアウトがありました。しかし、彼らは新品タイヤ温存のメリットを感じているため、彼らがそれをどう活用するのか楽しみです。バルセロナは、タイヤマネジメントを含めて、マシン力学のあらゆる側面に厳しいサーキットであるため、シーズンの残りをかたち作る非常に良い指標になります。今シーズンは非常に接戦となっており、ムジェロで投入されたアップグレードが効果を発揮し始めているため、明日の勝者を予想することは非常に困難です。特に、今週末、ここまで一貫してタイヤを最大限に活用しているパストール・マルドナードとウィリアムズは素晴らしいと思います」

公式予選トップ10 ドライバーの使用タイヤ:
ハミルトン ソフト
マルドナード ソフト
アロンソ ソフト
グロージャン ソフト
ライコネン ソフト
ペレス ソフト
ロズベルグ ソフト
ベッテル タイム計測せず
シューマッハ タイム計測せず
小林 タイム計測せず

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