ロータスがスペインGPの優勝候補だという声が出ている。
ドイツ紙『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はロングラン(決勝のように一度に多くの周回を走ること)でのペースを検証し、「キミ・ライコネン(ロータス)は扱いにくいソフト側タイヤでとてもいい印象を残した」と伝え、こう続けた。
「まず、各車の差は非常に接近している。 次に、ロータスはここで初勝利を挙げることができるかもしれない」
もしこれが事実となれば、今シーズン開幕からの5戦で5人目の優勝ドライバー、そして5番目の優勝チームとなる。
あるマクラーレンのエンジニアも「日曜日(決勝)での最大の敵はレッドブルじゃなくて、ロータスだね」とコメントしている。
驚きのハイペースで走っていたもう1つのチームはザウバーだ。
「15周以上走ったペースは、レッドブルより良かった。すべてがうまくいけば、表彰台に上がれるかもしれない」とチームマネジャーのベアト・ツェンダーは興奮気味にスイス紙『Blick(ブリック)』へ語った。
「ロータス、ザウバー、ウイリアムズが強そうだ」とマクラーレンのジェンソン・バトンも同意している。
今シーズンのF1では、タイヤの性能低下が大きくなっていることから、予選と決勝で力関係が変わることも多い。
『Times(タイムズ)』のケビン・イーソン記者はスペインGPの現状をこうまとめている。
「明日何が起こるかは、神のみぞ知る。おそらく今何が起こっているのか分かっているのも神だけだ。F1にヒントはない」