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トヨタ、ル・マン24時間に向け耐久テスト完了

2012年05月11日(金)20:30 pm

トヨタが8日(火)から10日(木)の3日間、スペインのモーターランド・アラゴンでル・マン24時間に向けた耐久テストを実施し、無事に完了した。

トヨタは、ル・マン24時間をシリーズに含むWEC(世界耐久選手権)への参戦を発表。当初は先週末に行われた第2戦から参戦を開始する予定だった。しかし、4月のテスト中に発生したクラッシュで車体が大きな損傷を受けたため、予定を変更して6月16(土)に決勝がスタートする第3戦ル・マン24時間から参戦を開始することとなった。

そして、4日(金)には新しい車体での機能確認テストを無事に完了。今回は、新空力パッケージとハイブリッドシステムの改良版を実走させる開発プログラムから始まり、30時間のレースシミュレーションも実施した。今月下旬にはル・マンへ向けた最終テストを実施、ル・マンには2台体制で参戦する予定だ。

テクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、次のようにテストを振り返った。

「このコース(モーターランド・アラゴン)は、トラックレイアウト、路面の特性や天候条件において、ル・マン24時間のコースにそっくりだ。このためわれわれは、いくつかの新しい空力仕様を、ル・マン24時間レースを念頭に評価・開発することができた。さらに、あらゆる温度と路面状況をカバー出来るよう、ミシュランタイヤの作動レンジの評価も続けた。今回われわれは、より典型的なル・マンの諸条件を試すことができたことに満足している」

また、村田久武ハイブリッド・プロジェクト・リーダーはこう話している。

「今回われわれは、コースレイアウトからもたらされる高い前後左右G、路面からの振動、地中海特有の高温の条件等、非常にチャレンジングなコースでの走行テストとなった。これは、ル・マン本戦前に、われわれのパワートレイン - TOYOTA HYBRID System-Racing (THS-R) - をテストするにはまさにうってつけであり、非常に多くのデータを集積することができた。今回得られたデータを次回の最終ロングランテストに織り込み、本番のル・マン24時間レースに万全の体制で臨めるよう、準備をしていきたい」

ル・マン24時間では、トヨタのTS030ハイブリッドとアウディのR18eトロン・クワトロがハイブリッド対決を繰り広げることになる。

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