不振の続くフェラーリのフェリペ・マッサの後任候補に、今度はポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)の名前が挙がっている。
ディ・レスタの母国イギリスの『Daily Mirror(デイリー・ミラー)』紙の報道によると、フェラーリは、26歳になるディ・レスタの現在の契約状況についてフォース・インディアに照会したという。
これ以前には、レッドブルのマーク・ウェバーがフェラーリに移籍するのではないかという報道もあった。しかし、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーや、オーナーのディートリッヒ・マテシッツが、ウェバーは2012年以降も契約を更新する方向だと話したことで、幕引きとなっている。
ディ・レスタは、ユーロF3時代にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を抑えてチャンピオンを獲得、以後はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦して2010年にチャンピオンとなり、2011年からF1にステップアップした。先のバーレーンGPでは、自己最高位の6位に入った。
『Daily Mirror(デイリー・ミラー)』のF1担当記者バイロン・ヤングは、フェラーリの首脳陣が、F1参戦して以来ディ・レスタに「感心していたことが知られている」と伝えている。
3回F1チャンピオンになったジャッキー・スチュワートも、ディ・レスタの実力を評価していると『Daily Mail(デイリー・メール)』紙が報じた。
「ポール・ディ・レスタは、フェラーリが獲得したがるようなドライバーだ。その理由はこうだ。(フェルナンド)アロンソ(フェラーリ)は、おそらく知識が一番豊富で、体力面でも世界でトップクラスのドライバーだ」
「アロンソはほぼ今がピークだ。私がフェラーリにいたら、アロンソの代わりを務められるドライバーとしてディ・レスタのような若いドライバーを選ぶね」とスチュワートは語った。