HRTのナレイン・カーティケヤンは、今シーズン中に資金不足のためシートを失う可能性がある。
カーティケヤンが11月25日(日)の最終戦ブラジルGPまでの参戦を確保するには「数百万ユーロ(数億円)」足りていないことが、記者との「おしゃべり」の中で分かったと『Times of India(タイムズ・オブ・インディア)』が伝えた。
カーティケヤンは、2011年もHRTから参戦したが、シーズン中盤にレッドブルのサポートを受けるダニエル・リチャルド(現トロ・ロッソ)にシートを奪われた。HRTは、F1参戦3年目となる今シーズンも最後尾が定位置になっている。
『Times of India(タイムズ・オブ・インディア)』は、カーティケヤンがスポンサーからさらに数百万ユーロを出資してもらうことは「難しい」だろうと伝えた。
「スポンサーは、彼になら喜んで出資するが、チームにではない。当然ながら、不振の続くチームとつながりがあると見られたくないからだ」と記者は書いている。
しかし、カーティケヤンにとって良いニュースもある。ジャーナリストのハリシュ・サムタニによると、カーティケヤンのスポンサーであるタタによって、HRTはウィリアムズのギアボックスを手に入れるという。その価値は約500万ユーロ(約5億円)である。
報道では、タタが保有するジャガーとウィリアムズが共同事業を行っていることから、カーティケヤンとウィリアムズがつながったと指摘されている。