先週のムジェロテストで、マクラーレンはノーズの先端が高いものを試した。
今シーズン衝突時の安全確保のために導入されたルールに従って、先端高いが段差のあるステップノーズを採用しなかったのは、マルシャとマクラーレンだけだった。
マクラーレンはステップノーズの段差を良しとせず、ノーズ全体の高さをおさえて、従来通りのなだらかなカーブを描いたノーズを採用していた。
マクラーレンはMP4-27でシーズン序盤こそレースをリードしたものの、前戦のバーレーンGPでは、ジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンは明らかに苦戦を強いられていた。
ドイツ紙『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、マクラーレンは先週行われたムジェロテストの最終日である3日(木)に、大幅な改良を加えたノーズを密かにテストしていたという。テストを担当していたのはテストドライバーのオリバー・ターベイだった。
さらに同紙の推測では、マクラーレンは調節可能なブレーキダクトを試しており、これは扱いづらい今年のピレリタイヤの温度管理に使われるのではないかとしている。
またこのシステムは、ピット時にメカニックによって調整されなくてはいけないようだ。