メルセデスが、F1撤退の「目前」にある。イギリス紙『Times(タイムズ)』のF1記者ケビン・イーソンが報じた。
F1のシンガポールにおける株式上場がほぼ確実となり、フェラーリやマクラーレン、レッドブルといったトップチームが、F1役員会へメンバーを送り込むとみられている。しかしメルセデスAMGに対しては、役員会へ加わるようオファーがなかったとイーソンは伝えた。
F1の最高責任者バーニー・エクレストンは、次のように語っている。
「どうしてメルセデスAMGをほかのチーム(フェラーリ、マクラーレン、レッドブル)と同じ扱いにしなくてはいけなんだ? 彼らがF1で一体何をしたというのだ?」
「彼らは1勝(2012年中国GP)したに過ぎない」
エクレストンのこの態度が、メルセデスAMGのオーナーであるメルセデスを「F1撤退目前」にしており、メルセデスはどうすればうまくF1撤退を実現できるか検討しているようだとイーソンは付け加えた。
なおイーソンによると、メルセデスのF1撤退により株式上場の際にF1の市場価値が20パーセント低下するのではないかという指摘に対して、エクレストンは「あざ笑った」そうだ。