メルセデスAMGは、近いうちにドライバーを変更するつもりはないようだ。
中国GPで念願の初優勝を果たしたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は今週、同チームでF1キャリアを終えたいと語っていた。
メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長のノルベルト・ハウグは「彼が長い間メルセデスAMGにとどめるべきでない理由など見つからない」とドイツの『Bild(ビルト)』紙に語り、こう続けた。
「一緒に成功の道を歩み始めているんだ。それよりいいことがあるかい?」
先行きが不明なのは、ロズベルグのチームメートで、史上最多の7冠を誇るミハエル・シューマッハだ。
43歳のシューマッハとメルセデスAMGの契約は2012年で終わる。2010年に現役復帰を果たしてから、思うような成績を残せていなかったため、契約更新はないとうわさされていたシューマッハだが、今季はこれまでよりもいいパフォーマンスを見せている。
「彼がほかのチームに移るとは思えない」とハウグは続けた。シューマッハが2012年以降もF1に参戦する場合は、メルセデスAMGに残留する可能性が高いことを示唆したものだ。
シューマッハはバーレーンGP後、摩耗の激しいピレリタイヤを批判し、まだ情熱が衰えていない事を証明した。メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンも、『DPA通信』へこう話している。
「彼のいら立ちは理解できる」
「彼は今年強さを発揮してきているから、すべてがうまくいけば、結果を出せるだろう」