ロータスのキミ・ライコネンが、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われるバーレーンGP(22日決勝)に向けて意気込みを語った。
Q:中国GPは波乱の展開となりましたが、あなたの目から見てどうでしたか?
ライコネン:いいレースだったけれど、最後のピットストップ後にタイヤを使いきってしまったんだ。クルマの感触もよかったし攻めの走りをできたけれど、結局は負けてしまったね。レース中にフェリペ(マッサ/フェラーリ)を抜くことができなくて、僕の後ろを走っていたセバスチャン(ベッテル/レッドブル)から順位を守ることができなかった。でも、クルマには速さがあったんだ。
Q:ベッテルに追い抜かれたときは、何が起こっていたのでしょうか?
ライコネン:しばらくの間はベッテルから順位を守れていたんだけれど、最終的には、ベッテルの前を走っていられるほどタイヤの力が残っていなかったんだ。走行ラインを外れてしまって、路面のオイルに乗ってしまった。荒れた路面ではトラクション(加速力)がほとんどなくなってしまって、後ろに続いていたクルマにどんどん抜かれてしまった。
ライコネン:(タイヤ交換のために)もう一度ピットストップするには遅すぎたから、ストレスを感じたよ。それが僕たちの選んだ戦略だったし、3回タイヤを交換する作戦をとっていたら、1秒を争うあの戦いに加わることはできなかっただろう。ロメ(ロメ・グロジャン/チームメート)のように2回目のピットストップをもっと遅くすればよかったかもね。タイヤについてたくさん学べたよ。
Q:選んだ作戦がうまくいかず、ストレスを感じましたか?
ライコネン:あの作戦が一番いいと思っていたし、ロメの場合はうまくいった。同じ情報量で同じ選択を迫られたら、同じ作戦を立てるだろうね。うまくいかなかったけれど、やってみなければうまくいくかどうかは分からないんだよ。次に生かせる情報をたくさん得られた。表彰台まであと一歩だったんだ。ダメだったけどね。それがレースだから。
Q:レース中は横並びのバトルを演じましたね。どんなお気持ちでしたか?
ライコネン:ラリーに参戦しているときにさみしく思ったのが、バトルがないことだったんだ。ああやってほかのクルマと争えてよかったよ。あの時はすごく接戦で、あれこそまさにレース、僕たちがやっていることだ。今シーズンはもっとああいうレースをできると楽しみにしているよ。
Q:上海から投入された新しいパッケージをチームは最大限に生かすことが得きませんでしたね。ドライバーとして、その点はどのように感じていますか?
ライコネン:(新しい)パーツがたくさんあったけど、金曜日(13日/フリー走行)は午前が雨、午後はとても寒かった。土曜日(14日)には、ほとんどのパーツを挙動がわかっている前のものに戻したんだ。予選は問題なかったけれど、目標だったポールポジションにはほど遠かった。
ライコネン:ほかのチームはクルマを速くしていたけど、僕たちはクルマを速くすることができなかった。E20(ロータスの2012年型車)は走りやすいけれど、もう少し速さが必要なんだ。バーレーンでは速さを見つけられるといいね。
Q:バーレーン・サーキットの印象を聞かせてください。
ライコネン:僕たちにとって何か特定の問題があるサーキットとは思っていない。中国でそうだったように、僕たちのクルマは低い気温が得意ではないから、暑くなるバーレーンは僕たちのクルマに合っているはずだね。コースはいろいろなタイプのコーナーがあって、レースが楽しいね。追い抜きのチャンスもたくさんあるから、楽しみにしよう。
Q:バーレーンGPの舞台もまた、表彰台経験のあるサーキットですね。
ライコネン:バーレーンでは2位に1回と、3位に3回なっているから、悪くないよね。あの場所でレースをするのは気持ちいいよ。現地に行ってみなければクルマの強さは分からない。クルマをうまく走らせるためにいくつか改良することになるだろうし、中国でのレースより速くなるはずだ。本番をお楽しみにってところかな。
Q:開幕3戦は楽しめましたか?
ライコネン:以前とそんなに変わっていないよ。開幕からしばらく続いたみたいに、自宅から遠く離れたところでのレースが続いて長旅を強いられるのは好きじゃないけれど、すぐにヨーロッパでの戦いが始まる。コースにいてクルマに乗っていれば自分のやるべきことは分かるから、長旅以外の部分は何も問題ない。クルマに乗っていれば気分はいいし、僕たちはみんな速く走るために頑張っているんだ。
Q:チームはバーレーンでいい結果を残せると思いますか?
ライコネン:表彰台に乗れる可能性があるし、それはこれまでのどのレースでも同じだった。現地に行ってみないとクルマの良さは正確に分からないけれど、何か問題があるとは思っていないよ。