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FIA会長、バーレーンGPについての沈黙を破る

2012年04月17日(火)21:40 pm

F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドが、開催の是非をめぐり議論を呼んでいるバーレーンGP(22日決勝)について、ついに沈黙を破った。

いまだに不安定な国内情勢が懸念される中、FIAは来週末のバーレーンGP開催の決断を下した。それにも関わらず、現在に至るまでトッドはバーレーンについて口を開こうとはしなかった。

先日中国GPが行われた上海にトッドも訪れていたが、まったく周囲の注意を引くことはなかった。このため多くの報道陣は、トッドが14日(土)にすでに中国から出国していたと考えていた。

ところが15日(日)の決勝にトッドは姿を見せ、メルセデスAMGとニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が初勝利を飾ったことを受け、以前フェラーリで共に戦い、現在はメルセデスAMGの代表を務めているロス・ブラウンに祝辞を述べると同時に、バーレーンについても渋々短いコメントも残した。

開催の是非をめぐって論争が巻き起こっている中、なぜレース開催の決定を下したのかと質問されたトッドは、ドイツの『RTL』局に対し以下のように語った。

「F1カレンダーの中に日程が組み込まれているし、以前から(レース開催は)計画されていた」

「いろいろと議論が交わされているようだが、FIAはスポーツ団体だ。われわれは興味の対象はあくまでもスポーツであり、政治ではない」

「われわれの責任は、人々が現地へ行くことを可能にすると同時に、安全で良好な環境を確保することだ。それが最優先課題だ」

「この件に関してわれわれはバーレーン政府代理人、大使館や隣接する諸国、それにヨーロッパの外務省と共に協議している」

「そしてさらにチェック項目を増やし、調査を延長して行った。その結果、レース開催が可能なことが明確になった」

「現時点でも大規模なゴルフトーナメントがバーレーンで行われている。確かに喜ばしくない政治情勢もあるが、それは世界中どこでも同じことだ」

「だが、われわれはスポーツなんだ。ここ中国でのレースのように、バーレーンも成功裏にレースが開催されるという自信がある」

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