NEXT...F1開催スケジュール

佐藤琢磨「ハンターレイは十分深く飛び込んでいなかった」

2012年04月16日(月)22:25 pm

アメリカの最高峰カテゴリー、インディカーの第3戦ロングビーチでは、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がトップを走行する場面もあったが、最終周にライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)と接触してスピン。8位に終わった。レースに優勝したのは、チームペンスキーのウィル・パワーだった。以下、ホンダのプレスリリースより。

第38回目の開催を迎えるアメリカ最大のストリートレース、ロングビーチ・グランプリは、カリフォルニアらしい雲ひとつない快晴のもとで今年も開催されました。大観衆が見守る中、26台のインディカーはロングビーチの市街地コースを疾走。激しく、長い85周のレースを繰り広げました。

ポールポジションからスタートしたHondaエンジン搭載のダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、2ストップで走りきる作戦でライバル勢を先攻させ、燃費をセーブしながら計画通りにレースを進めていました。しかし、マシントラブルにより、15位でのフィニッシュとなりました。

4番グリッドからスタートしたシモン・パジェノー(Schmidt/Hamilton Motorsports)は、3ストップ作戦でスタートからゴールまで全面プッシュする作戦でした。彼の走りはさえ渡っており、レース終盤の追い上げはコースサイドに陣取ったファンたちの手に汗を握らせるものでした。惜しくも0.8675秒でウィル・パワー(Team Penske)に届かず2位フィニッシュとなったパジェノーでしたが、昨年3レースに出場しただけで、フルシーズン参戦は今年が初めてのルーキーとしては、実にすばらしいパフォーマンスとなりました。ポイントランキングでも3レースを終えて3位につけています。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、2ストップ作戦を選択しながら、レース序盤はアグレッシブな走りでポジションアップを達成。レースが後半戦に入ってからも辛抱強い戦いぶりを見せていました。佐藤は燃費をセーブしながらも速いペースを保ち、16周にわたってトップを走ったほどでした。レース終盤は燃費がかなり厳しい状況に陥りながら、3位をキープし続けていました。

そして、いよいよ最終ラップへと突入。自身のキャリアベストとなる、そして、初めての表彰台登壇となる3位フィニッシュは確実と思われたところでしたが、後続が無理な追い越しを仕掛け、佐藤のマシンのリアにヒット。スピンしてストップした佐藤は、表彰台フィニッシュを目前にして逃し、8位でのゴールとなりました。佐藤に接触したライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)には、インディカーがすぐさまペナルティーを科し、レースタイムに30秒を加算、彼のフィニッシュ順位は3位から6位へと降格されました。

佐藤琢磨
「今シーズンは、まだチェッカードフラッグを見ることができていません。今日は本当にスタートからエキサイティングなレースになっていました。私はハードタイヤでスタートしましたが、ソフトタイヤ装着車に取り囲まれている状況で、明らかな不利にあったわけですが、何とかポジションキープを成し遂げ、リスタートでオーバーテイクを成功させてポジションをゲインできました」

「ピットインをしてソフトタイヤを装着してからは、思いきりプッシュして走りました。そして、ウィル・パワーたちをパスしてトップにも立つことができました。2回目のピットストップからゴールまでは、燃費との戦いとなりましたが、最終ラップでライアン・ハンターレイに接触されてしまいました」

「あのコーナーでのブレーキングで、彼は私のインサイドまで十分深く飛び込んで来ていませんでした。またコースの終盤にいくつかのコーナーで彼にはチャンスがあったはずなのに、こんな形でレースを終えることになって本当に残念です。今回も私たちのチームはいいパフォーマンスを見せました。次のブラジルラウンドへはいい勢いを持って臨めると感じています」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック