アメリカの最高峰カテゴリー、インディカー第3戦ロングビーチで佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、一時トップを走りながら優勝を争ったものの、最終周に接触してスピン。8位でレースを終えた。
琢磨はこのレースを6番手からスタート。クラッシュなどで中断されたレースが再開される際に、大きく順位を上げた。また、2種類のタイヤを使用する義務がある中、琢磨は上位勢で唯一硬めのタイヤを装着してスタートし、周りのドライバーとは違うピット戦略で戦った。
トップを周回しながら優勝を争った琢磨だが、最後のピットストップ後、ペンスキーのウィル・パワーに抜かれて2番手に後退。さらに、残り数周となったところでシュミット/ハミルトン・モータースポーツのシモン・パジェノーにも抜かれ、3番手になった。
そして最終周、4番手のライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が琢磨に追いつくと、ハンターレイが琢磨を抜こうとして接触し、琢磨はスピン。ハンターレイが3番手でゴールした。しかし、この接触の責任がハンターレイにあるとして、ハンターレイは30秒加算のペナルティーを受け、6位へ降格となった。
琢磨にとってインディカーで初の表彰台が見えていただけに、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはレース後、公式ツイッターで次のようにつぶやいている。
「表彰台目前だった。ガッカリだ」
「残念だが、ペナルティーも表彰台は返してくれない」