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インディ第3戦ロングビーチ予選、佐藤琢磨は6番手から決勝に挑む

2012年04月15日(日)14:31 pm

インディカー第3戦予選が4月14日(土)、ロングビーチで行われた。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、他のドライバーらがペナルティーを受ける関係で、6番手という位置から決勝に挑む。以下、ホンダのプレスリリース。

2012年IZODインディーカー・シリーズ第3戦、グランプリ・オブ・ロングビーチが開幕し、プラクティス初日だった金曜日とは打って変わって、土曜日のロングビーチには朝から青空が広がりました。しかし、気温はなかなか上がらず、午後2時からの予選も前日と大きく変わらない低めの気温となりました。4月の南カリフォルニアにしては珍しく、風が吹くと肌寒ささえ感じさせるほどのコンディションで予選は行われました。もちろん、このような天候でもロングビーチ・ダウンタウンのストリートサーキットにはとても多くのファンが集まり、新型インディカーの走りに見入っていました。

インディカーのストリート、及びロードコースでの予選は、2グループに分かれての第1ラウンドと、そこで絞り込まれた12人によって争われる第2ラウンド、そして、6人が栄えあるポールポジションを目指して戦うファイナルラウンドで構成されます。今回のレースもエントリーは26台で、Hondaエンジンユーザーはそのうちの10台です。そして、その中からダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)がただ一人、予選ファイナルラウンドへと進出し、予選4番手に食い込みました。

シボレーエンジン勢は、ロングビーチのプラクティス開始前に規定の1850マイルを走らずに全員がエンジン交換を行ったため、今回の予選後に10グリッド降格のペナルティを受け入れなければなりませんでした。このルールによって、フランキッティは明日のレースをポールポジションからスタートすることになりました。そして、2番グリッドからスタートするのは、Hondaエンジンを使うアメリカ人ルーキー、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)です。彼はインディカーのレースはまだ3戦目ですが、ロングビーチのコースで見事な走りを見せ、第1ラウンドの第2グループでトップタイムをマーク。予選の第2ラウンドへの進出を初めて果たしました。残念ながら、ニューガーデンの予選ファイナル進出は惜しくも0.031秒という僅差で逃し、予選7番手となりました。それでも、シボレー勢のグリッド降格によって、彼はデビュー3戦目にしてフロントローグリッドから決勝レースを戦うチャンスをつかんだのです。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、金曜日にハーフウエットの路面で2番手につけるタイムを出す好調な滑り出しを見せており、土曜日のプラクティス3でも9番手につけていました。ところが予選では、まだタイヤを温めている段階の2ラップ目に左後輪を壁にヒットさせ、サスペンションが若干曲がってしまったため、予選第1ラウンドの第1グループでトップ6に入ることができませんでした。サスペンションが万全でなくなったマシンでも佐藤は全力でアタックを重ねたのですが、惜しくも0.1455秒届かず、第1ラウンド敗退となったのです。しかし、フランキッティやニューガーデンと同じ事情により、佐藤のスターティンググリッドも6番手という好位置となります。明日のレースは、表彰台を狙うことも十分に可能な位置から佐藤はスタートを切ることになりました。

佐藤琢磨(6番手)
「第2ラウンドに進めなかったのが非常に残念です。予選が始まってすぐは路面がとても滑りやすく、不幸なことに私は壁にタッチし、リアサスペンションのトーリンクを少し曲げてしまいました。予選時間は短いので、ピットに戻って修理するわけにはいかず、そのまま走り続けました。ラップタイムは周を重ねるごとによくしていくこともできました。しかし、第2ラウンドに駒を進めることはできませんでした。今日の走行データをもう一度よく見直し、明日の決勝に向けてよりよいマシンセットアップを見つけたいと思います。今回はトラブルフリーでレースを戦わなければなりません。そして、いい結果を得たいと考えています」

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