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MotoGP開幕戦、ホルヘ・ロレンソが優勝

2012年04月10日(火)7:25 am

カタールのロサイル・サーキットで8日(日)、MotoGP開幕戦が行われ、ヤマハのホルヘ・ロレンソが優勝した。以下、ブリヂストンのプレスリリース。

開幕戦カタールGPの決勝レースは、終盤にJ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)とD・ペドロサ(レプソル・ホンダ)、C・ストーナー(同)が三つ巴(どもえ)の激しいバトルを繰り広げたが、その劇的な展開を制したロレンソが優勝。まずは一勝目を達成した。

ポールポジションからスタートしたロレンソは序盤周回をリードしたものの、3周目にストーナーがトップを奪い、得意のパターンでじわじわと差を広げていった。中盤周回では2秒以上のリードを築いたものの、ロレンソとペドロサもしぶとく食い下がって少しずつ距離を縮めてゆき、やがて18周目には射程距離の0.5秒差へと一気に追い詰めた。ロレンソは腕上がりに苦しんでいたストーナーを19周目に追い抜き、残りの三周でスパート。終わってみれば、得意の追い上げパターンでライバルたちとの激闘を制した格好だ。ペドロサも、ストーナーをオーバーテイクしてロレンソに肉薄したものの、僅差(きんさ)の2位フィニッシュ。ストーナーは3位でチェッカーを受けた。

4位にはC・クラッチロー(モンスター・ヤマハTech3)、5位にチームメイトのA・ドヴィツィオーゾ。CRT勢の最上位は、C・エドワーズ(NGMモバイル・フォワード・レーシング)の12位だった。

今日のレースでは、フロント用タイヤに関しては、M・ピロ(サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ)をが柔らかめ選択肢のハードコンパウンドを装着した以外、全選手が硬め選択肢のエクストラハードコンパウンドを装着。リア用タイヤについては、A・バウティスタ(サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ)、M・パシーニ(スピードマスター)、ジェームズ・エリソン(ポール・バード・モータースポート)、ダニロ・ペトルッチ(カメ・イオダレーシング・プロジェクト)が柔らかめ選択肢のミディアムコンパウンドを装着。ほかの選手は硬めのハードコンパウンドでレースに臨んだ。

山田宏-株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネジャー
「素晴らしい勝利を達成したホルヘとヤマハの皆さまにお祝いを申し上げます。今日のレースでは、トップ3台の激しいバトルを目の当たりにできて、とてもうれしく思っています。また、4位争いと6位争いの熾烈(しれつ)な戦いも手に汗握る内容でした。CRT勢も、初レースでいいパフォーマンスを見せてくれました。今回のレースでわれわれが投入した新スペックのタイヤも、全レース距離を通じて良好に作動していました。2012年の開幕戦は、ブリヂストンにとって非常に良い結果だったといえるでしょう」

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日のレースでは、ブリヂストンの2012年用タイヤで非常にエキサイティングな戦いが繰り広げられました。ヤマハとホンダは、ともにレースのペースが高水準で、全周回を通じてラップタイムが安定していたことからも、2012年仕様のタイヤは摩耗を把握しやすい特性であることがわかります。特にホルヘが全周回で1分56秒台を刻んでいたことは、われわれにとっても非常に心強い結果です」

「リア用タイヤの選択については、数名の選手が柔らかめのコンパウンドを使用していましたが、特にアルバロの高いパフォーマンスを見れば、この選択肢が有効であり、左右非対称の構造もここロサイル・サーキットによく適合していたことがわかると思います。ブリヂストンにとっても成果の高いレースで、ファンの皆さまもエキサイティングな展開を堪能していただけたと思います。カタールでタイヤが非常によく作動してくれて、本当にうれしく思っています」

ホルヘ・ロレンソ-ヤマハ・ファクトリー・レーシング-優勝
「今日の決勝は、自分のレース人生で最もすごいレースのひとつかもしれない。厳しい戦いだったけど、最後まで諦(あきら)めなかったからケーシーが落ちてきたときに追い上げて勝利を掴(つか)むことができたんだ。この冬の期間中に、懸命に努力して素晴らしいバイクを作ってくれたヤマハに感謝している。カタールでは勝ったけど、シーズンは長いので、これからもこの調子で進んでゆきたい」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
フロント:スリック-ソフト、ミディアム、エクストラハード
リア:スリック(左右非対称)-ミディアム、ハード

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