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ルノー・スポール・F1のテクニカルディレクターに徳永直紀が就任

2012年04月07日(土)11:41 am

ロータスで副テクニカルディレクターの職にあった日本人エンジニアの徳永直紀氏が、このほどルノーエンジンの製造を行うルノー・スポール・F1のテクニカルディレクターに就任したことが発表された。徳永氏は今後2014年から新たにF1に導入される新型V6エンジンの開発に携わることになる模様だ。

東京出身の徳永氏(46)は2000年にエンストンに本拠を構えるルノーF1チーム(当時)にヴィークル・ダイナミクス・エンジニアとして加入。その後2001年にコントロール・システムズの責任者に、そして2010年に副テクニカルディレクターの職にあった。

ルノー・スポール・F1が発表したリリースによれば、今後徳永氏は直属上司となるルノー・スポール・F1の技術担当副マネージングディレクター、ロブ・ホワイトのもとで2014年からF1で使用が開始される新しいV6エンジンの設計と開発を監督することになる。

また、徳永氏はレッドブル・テクノロジーとの協業をも含め、外部の技術パートナーとの調整業務も担当し、ルノーエンジンを使用するパートナーチームからの提言や要望の評価も担当することになり、ヴィリーシャティヨンにあるルノー・スポール・F1の施設とパートナーチームのイギリスの施設を行き来しながら業務に当たることになるという。

かつてワークスチームとしてF1に参戦していたルノーだが、2010年限りでワークスとしての参戦を打ち切り、エンジン供給のみを行う形となっている。今回のリリースにも、ルノー・スポール・F1では、今後も十分な競争力を有するエンジンとサーキットにおける支援サービスを複数のチームに対して提供するという戦略を継続していくとの記載がされている。

ロブ・ホワイト(ルノー・スポール・F1/技術担当副マネージングディレクター)
「新しいエンジンのレギュレーションはとてもやりがいのあるものだ。われわれは内燃エンジンとエネルギー回生システムによる2014年からのパワーユニットが、現在のエンジンとKERS(運動エネルギー回生システム)よりも、総合的なクルマのパフォーマンスの比較においてさらなる貢献ができることを期待している。ナオキは現在のヴィリーの技術チームを補完する技術を有しており、ルノー・スポール・F1にとって重要な人材となるだろう」

ジェームス・アリソン(ロータスF1チーム/テクニカルディレクター)
「ナオキがエンストンを去るのは個人的には寂しいことだが、われわれとしては今回の異動がルノー・スポール・F1の顧客にとっては全面的に有益なことだと信じている。われわれとともに過ごした12年の間に彼がチームのために果たしてくれた多大なる貢献に対して感謝するとともに、彼がその新しい役割によって、われわれに、そして全てのルノー・スポール・F1の顧客チームにもたらしてくれるであろうパフォーマンスに期待している」

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