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セバスチャン・ベッテル、負けたレース後に愛想は振りまかない

2012年04月06日(金)12:27 pm

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は一連の侮辱的な行動の後も、ナレイン・カーティケヤン(HRT)に対して謝罪の姿勢を見せていない。

2010年、2011年と史上最年少でF1連覇を成し遂げたディフェンディング・チャンピオンのベッテルは、先のマレーシアGPで4位を走行していたレース終盤に周回遅れのカーティケヤンと接触した。それによってベッテルのタイヤがバーストし、順位を大きく落としポイント圏外でゴールする結果となった。この一件でベッテルは激怒し、カーティケヤンに対して中指を立てる仕草をしただけではなく、「バカ野郎」といった暴言をはいていた。

その一方で、ベッテルの言動が2度も世界王座に輝いた者には相応しくないとの指摘も上がる中、当事者のカーティケヤンも黙ってはおらず、ベッテルを「素人」や「泣き虫」呼ばわりし反撃していた。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、ベッテルに対し“負けず嫌い”であるかと尋ねたところ、ベッテルは「その通りだ。僕は負けるときはいつだって気分が悪い。なんでウソを言わなくちゃいけないんだ? 負けるのが上手だったら、F1の世界にはいられない。(マレーシアGPの結果には)本当にガッカリしたんだよ」と答えた。

しかし、ベッテルはブチ切れるにしても時と場合を考えるべきだとも語っており、「あのレースが終わった後すぐに、“笑顔のお利口さん”を演じるよりも、自分に正直であるべきだと思ったんだ。レースが終わって平常心に戻るのに10分しか掛からない時もあれば、頭を切り換えて前向きになるのに一晩掛かることもある。2010年のスパ(ベルギーGP開催サーキット)でのレースで、僕がジェンソン・バトン(マクラーレン)をリタイアさせてしまった時、僕が彼に誤ったのはレースの翌日だった」と主張している。

今ではベッテルはずい分前向きになっているようだ。「純粋なスポーツの観点からすると、僕がチャンピオンになった2010年の最初の2戦を終えた時よりも、今年の方が多くのポイントを稼いでいる。だから、ただ前を見つめるだけだよ」と前進する姿勢を強調した。

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