ルーベンス・バリチェロが、オファーさえあれば、フェラーリへ加入してF1復帰を果たす可能性もあると語った。
バリチェロは、昨年限りでウィリアムズのシートを失い、今年はアメリカの最高峰カテゴリー、インディカーへ転向した。しかし、フェラーリのフェリペ・マッサがこの数年間は苦戦が続いており、今シーズン中にも解雇される可能性があると報じられている。
また、先日にイタリアメディアが行ったファン投票では、マッサの後任ドライバーとしてバリチェロが最多の票を獲得していた。
バリチェロは、2000年から2005年にかけてフェラーリに在籍していた経験がある。しかし、当時のフェラーリではミハエル・シューマッハ(現メルセデスAMG)が絶対的なナンバー1ドライバーになっており、バリチェロは優勝をシューマッハに譲るよう指示されたこともあった。
チームメートと対等な立場を求めてフェラーリを去ったとされるバリチェロが、フェルナンド・アロンソというエースドライバーを抱える現在のフェラーリへ加入する可能性があるのだろうか? こういった疑問について、バリチェロは母国ブラジルのテレビ『SporTV』で次のように語った。
「もし彼らが今日、加入を要請してきたら、僕は行くよ。サポートや独創性という面では、これまでに僕が所属した中で最高のチームだ。確かに、苦い思い出はあるけどね」
さらにバリチェロは、F1へ復帰する可能性がゼロではないとして、こう続けた。
「考えておくべきことだね」
「何が起こってもおかしくない。実現すると断言しているわけじゃないけど、準備はしておかないといけない」
また、F1界の最高権力者バーニー・エクレストンが、バリチェロのF1復帰を支援する可能性もあるようだ。
「彼が、インディカーへ行くのは本当かと聞いてきたから"そうだよ。あなたが僕にF1でシートを見つけてくれなかったからね"って言ったんだ」とバリチェロは冗談交じりに語り、次のように加えた。
「彼は何かできることがないか確認してみると言っていた。動向を見守っていないといけない。対応できるようにしておかないといけないんだ」