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関谷正徳氏プロデュース、インタープロトシリーズが2013年にスタート

2012年04月02日(月)15:27 pm

関谷正徳氏がプロデュースする新シリーズ、「インタープロトシリーズ」が富士スピードウェイでシリーズ概要と車両の発表を行った。

インタープロトシリーズは、日本人初のル・マン24時間総合優勝などを達成し、現在はトムスの監督で、TDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)やFTRS(フォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール)などで校長を務める関谷氏が、3年間の準備期間を経て2013年から発足させるシリーズ。全戦が富士スピードウェイで行われる。

「モータースポーツ」の“スポーツ性”を軸に、参加するドライバー、観戦するファン、車を造り上げるガレージ、サーキット、モータースポーツにかかわるすべての人が楽しみ満足出来るレースをシリーズコンセプトに掲げている。モータースポーツの「スポーツ」としての側面にスポットライトを当て、ドライバーが「選手としての能力」を発揮しながら競うレースを目指し、「ドライバーのドライビングテクニックだけにより競われる、人間的なスポーツ、ガチンコの真剣勝負をモータースポーツのステージで実現」していくという。

使用される車両名は「クルマ(kuruma)」となっており、購入したオーナーやレーシングカレージが個別に名前をつけられるとのことだ。また、実績のあるヨーロッパ製パーツ以外にも、富士スピードウェイ周辺を中心にした日本全国のレーシングカレージで製作したパーツを採用し、日本の優秀な技術力を有効活用することで、国内のレーシングガレージ活性化も図っていく。

使用マシンは、このシリーズのために造られた全長4,410mm、全幅1,950mm、全高1,150mm、重量1,000~1,100kgのプロトタイプマシンに3,950ccのV6エンジンをミッドシップで搭載。ボディカウルはグラスファイバー製で一部がカーボン製となる。エンジンパワーは、最大出力が340ps/6,400rpm、最大トルクは45kgm/4,000rpm。6速のシーケンシャル・トランスミッションをステアリングに装着されたパドルで操作するセミオートマが採用された。タイヤは横浜ゴムが供給する。

また、各レーシングガレージにパーツを供給し、各レーシングガレージで組み立てを行うシステムになっており、シリーズ側は最多で15台の受注が可能としている。発注の締切日は6月30日となり、最寄のレーシングガレージ、もしくは事務局(Inter Proto Motor Sport 事務局/TEL0550-84-0512)を通じての発注となる。

ソフト面でも新しい試みを予定し、大会1日目にジェントルマンドライバーの予選と予選レース、プロドライバーの予選を行い、2日目の午前にジェントルマンドライバーの決勝レース、午後にはプロドライバーの決勝レースを行い、1つのマシンをジェントルマンドライバーとプロドライバーが共有する形となる。

このほか、レース同様に参戦全マシンがグリッドに整列し、グリーンランプの点灯でスタートして1コーナーへ進入する中での同乗走行やドリフトの同乗走行、各レーシングガレージによるパーツやグッズ、スポンサー企業の商品販売などによって、高いイベント性を実現させるなど、さまざまな構想が練られている。

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