フェラーリの会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)に対する手厚いバックアップ体制を継続することを言明している。
開幕2連戦の結果があまり芳しいものではなかったマッサは、フェラーリの本拠地であるマラネロに呼び出された。
しかし、オーストラリアGPとマレーシアGPの結果やマッサ解雇説に反して、チーム代表ステファノ・ドメリカリは、引き続きマッサのバックアップをしていくと語った。
ドイツの『SID通信』は、「われわれはマッサを十分に信頼している。それに今のところは、めぼしいドライバーもいない」とモンテゼモーロ会長の言葉を伝えている。
もっとも、この「めぼしい」という単語には、マッサに代わるドライバーがいるのであれば、近い将来ドライバー交代もあり得るという意味が含まれている。
その第1候補として挙げられているのが、フェラーリが運営するドライバー養成アカデミーの出身で、前回のマレーシアGPで見事2位を獲得したセルジオ・ペレス(ザウバー)だ。
マッサと同郷の元F1ドライバーで現在はコメンテーターを務めるルチアーノ・ブルティは、2010年のドイツGPにおいて問題となった「フェルナンドは君より速い」というチームの無線以来、マッサのパフォーマンスが減少傾向をたどるようになったと考えているようだ。
ブラジル紙『Globo(グローボ)』にブルティは次のように語っている。「このオーダーが発動されたときから、彼(マッサ)の全てが終わってしまったんだ」
また、そのときからアロンソはフェラーリの宝物となり、一方のマッサは他の「テストドライバー」と大差ない存在になってしまったとブラジルの日刊紙『O Estado de S.Paulo(オ・エスタド・ジ・サンパウロ)』の記者リビオ・オリッチオも結論付けている。